時代小説●文庫新刊情報|2023年5月上旬の新刊(1日→10日)
2023年5月1日から5月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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朝日文庫
細谷正充編集さんの『朝日文庫時代小説アンソロジー『いのり』』
漢字を読めない下級武士の忠左衛門が、亡き妻の残した手紙を読むために手習塾に通い始める「草々不一」(朝井まかてさん)、凶作のため、生まれたばかりの娘を山に捨てろと言われた駒三の心中を描く「隻腕の鬼」(西條奈加さん)をはじめ、宇江佐真理さん、梶よう子さん、小松エメルさん、平岩弓枝さんという女性作家の6編を収録しています。
文春文庫
千野隆司さんの『朝比奈凜之助捕物暦 駆け落ち無情』
同日に起こった三つの難事件。若い男女の駆け落ち、問屋の強盗事件、付け火と焼死体。別々の事件はやがて複雑な繋がりをみせて……。父の跡を継ぎ、南町奉行所定町廻り同心となった朝比奈凜之助の人情と剣戟が冴えわたる、シリーズ第2弾。
光文社文庫
知野みさきさんの『結ぶ菊 上絵師律の似面絵帖』律に着物を注文してくれた裕福な後家の千代は、女の身ながら女郎を身請けすると。千代とともに吉原へと足を運んだ律は、女郎の足抜き騒ぎに巻き込まれてしまいました。
一方、料亭・尾上の娘の綾乃に上方の男との縁談が持ち上がり、粋人の雪永と長年の想い人、千恵との間もついに……。律の周りで様々な恋模様が動きだす、刮目のシリーズ第9弾。
辻堂魁さんの『黙 介錯人別所龍玄始末』
牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出します(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描くシリーズ第3作。
上田秀人さんの『霹靂 惣目付臨検仕る(五)』
幕政改革に邁進する八代将軍・徳川吉宗の先兵として奔走する惣目付の水城聡四郎。奥右筆、徒目付、目付と手を入れようとしましたが、逆に「陰謀」を逆に仕掛けられてしまいます。手柄と褒められこそすれ、叱られるはずの行いで、なぜか聡四郎に謹慎が言い渡されて……。
上田秀人さんの200冊目となる記念碑的作品。「惣目付」シリーズ、第5弾。
双葉文庫
幡大介さんの『大富豪同心(26)-怪盗 世直し衆』
冷夏が続き、江戸の町には困窮者が地方から流れ込んでいました。おまけに長雨で、水害もある始末。そんなところへ「世直し衆」と名乗る一党が不正に蓄財する大店を襲う凶悪事件が頻発。どうも卯之吉の生家であり、江戸一の豪商、三国屋の金の貸し先ばかりのようです。
現場に現れ、なんだかんだと事件を解決する卯之吉の活躍再び。NHK時代劇「大富豪同心 参」の原作にあたる人気シリーズ新作、3カ月連続刊行堂々のスタートです。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし
●5月1日発売 文芸社・文芸社セレクション | |||||
『家康の秘密 第二弾』 | 岬陽子 | ||||
『小説・南部(盛岡)藩百姓一揆』 | 大谷芳孝 | ||||
●5月2日発売 小学館・小学館文庫 | |||||
♪ | 『土下座奉行』 | 伊藤尋也 | |||
『帝都の隠し巫女』 | 柊一葉 | ||||
●5月8日発売 朝日新聞出版・朝日文庫 | |||||
■ | 『欅しぐれ [新装版]』 | 山本一力 | |||
★ | 『朝日文庫時代小説アンソロジー『いのり』』 | 細谷正充編集 | |||
●5月9日発売 ポプラ社・ポプラ文庫ピュアフル | |||||
『大正もののけ闇祓い: バッケ坂の怪異』 | あさばみゆき | ||||
●5月9日発売 文藝春秋・文春文庫 | |||||
♪ | 『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』 | 佐伯泰英 | |||
♪ | 『烏百花 白百合の章』 | 阿部智里 | |||
♪ | 『耳袋秘帖 南町奉行と首切り床屋』 | 風野真知雄 | |||
♪ | 『帰り道 新・秋山久蔵御用控(十六)』 | 藤井邦夫 | |||
★ | 『朝比奈凜之助捕物暦 駆け落ち無情』 | 千野隆司 | |||
■ | 『蝦夷拾遺 たば風』 | 宇江佐真理 | |||
●5月9日発売 宝島社・宝島社文庫 | |||||
『贄の白無垢 あやかしが慕う、陰陽師家の乙女の幸せ』 | 高橋由太 | ||||
『八咫烏の花嫁 王家をめぐる金色の髪』 | 香月沙耶 | ||||
●5月9日発売 宝島社・宝島SUGOI文庫 | |||||
『知れば知るほど面白い天皇家の謎』 | 不二龍彦、山下晋司監修 | ||||
●5月10日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
♪ | 『桜色の風 茶屋「蒲公英(たんぽぽ)」の料理帖』 | 五十嵐佳子 | |||
●5月10日発売 永岡書店 | |||||
『空海 魂を揺さぶる110のことば』 | 宮下真 | ||||
『論語 道を切り開く86のことば』 | 宮下真 | ||||
●5月10日発売 光文社・光文社文庫 | |||||
♪ | 『花菱夫妻の退魔帖 二』 | 白川紺子 | |||
★ | 『結ぶ菊 上絵師律の似面絵帖』 →記事:「2023年5月上旬の新刊(文庫)」をアップ | 知野みさき | |||
★ | 『黙 介錯人別所龍玄始末』 | 辻堂魁 | |||
★ | 『霹靂 惣目付臨検仕る(五)』 | 上田秀人 | |||
■ | 『浅き夢みし 吉原裏同心(27)』 | 佐伯泰英 | |||
■ | 『秋霖やまず 吉原裏同心(28) 決定版』 | 佐伯泰英 | |||
●5月10日発売 青春出版社・青春出版社 | |||||
『図説 家康が築いた 江戸の見取り図』 | 中江克己 | ||||
『日本史を変えた 「最後の〇〇」』 | 日本史深掘り講座編集 | ||||
●5月10日発売 双葉社・双葉文庫 | |||||
★ | 『大富豪同心(26)-怪盗 世直し衆』 | 幡大介 | |||
♪ | 『大富豪同心(27)-高名の坂』 | 幡大介 | |||
■ | 『浪人若さま 新見左近 決定版【十三】-片腕の剣客』 | 佐々木裕一 |
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