文庫●2021年10月中旬の新刊

時代小説●文庫新刊情報|2021年10月中旬の新刊(11日→20日)

2021年10月11日から10月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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まずは、ハヤカワ時代ミステリ文庫

平茂寛(ひらしげかん)さんの『初花 斬剣のさだめ』
初花(ういか)は、将軍付の中臈として11代将軍家斉に仕えながら、城を抜け出し剣を振るう……。血に飢えた魔性に囚われた、江戸のダークヒロイン見参。

佐藤恵秋(さとうけいしゅう)さんの『芭蕉の娘』
芭蕉が亡くなった後、父の句に込めた想いを読み解くため、その娘、雅と風の姉妹は『奥の細道』のとおりに父の足跡を辿ります。弟子たちの裏切り、命を狙う魔手あり、ワクワクする、俳諧冒険小説。

光文社文庫から、文芸評論家の菊池仁さんの選による、『鎌倉殿争乱 珠玉の歴史小説選』が出ます。
2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代をテーマに、争いと陰謀が渦巻く鎌倉を描いた6編を収録。篠綾子さんの書き下ろし短編「鎌倉の鵺」も楽しみです。

祥伝社文庫から、辻堂魁さんの『斬雪 風の市兵衛 弐』が刊行されます。
越後津坂藩の、初老の勘定衆が百五十両を着服し逐電しました。江戸家老の依頼で、市兵衛は、捜索を開始します。
藩の財政立て直しのため江戸に出た老勘定衆が目にした利権の巣窟とは!

今月の双葉文庫も気になる作品がいっぱいです。

鳴神響一さんの『おんな与力 花房英之介【三】』
死んだ兄に成り代わって花房英之介として北町奉行所の与力をつとめる志乃。ある日、旧友から寺社奉行の家臣である夫が何事かに思い悩み命を落としかねないとの相談を受けます。友を救うべく英之介は、娘姿になりを変え、探りを入れると思わぬ事実が明らかに……。

風野真知雄さんの『わるじい慈剣帖(七)-どこいくの』
ますます足取りがしっかりし始め、更に活発さと愛らしさを増した桃子に、今まで以上に深い愛情を向ける元目付の愛坂桃太郎。一方で江戸の町に巣くうやくざの間には不穏な空気が……。シリーズ第7弾。

井原忠政さんの『三河雑兵心得(7)-伊賀越仁義』
突如、敵地と化した畿内を脱出するため、「伊賀越え」を決意する家康一行。本多平八郎とともに殿軍を務める茂兵衛に、落ち武者狩りや、天正伊賀の乱の復讐に燃える伊賀者が襲いかかります。戦国足軽出世物語、逃げるは恥だが役に立つの第7巻。

志水辰夫さんの『新蔵唐行き』
阿片戦争が始まろうとしている波乱の時代、海難事故で行方不明となった主家の若旦那を捜しに、新蔵は、少女と共に唐へと渡る決心をしました。痛快時代エンターテインメント。

馳月基矢さんの『拙者、妹がおりまして(3)』
勇実たちの馴染みの湯屋に、男湯ばかりを狙う板の間稼ぎが出現。しかも盗まれるのは褌ばかりで勇実と龍治も被害に遭いました。悩み深き若者たちの日常と成長を爽やかに描く、青春時代小説シリーズ第3弾。

時代小説文庫からも要チェックの新刊が出ます。

坂井希久子さんの『すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや』
養い子のお花を家族に加えた、お妙と只次郎の生活の中で成長。薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳になり、手代へと昇進していた。
彩り豊かな料理と共に、若い二人を瑞々しく描く人情時代小説、第2部スタート。

三好昌子さんの『無根の樹』
京都西町奉行所同心、榊玄一郎の元に、堀川に相対死(心中)の水死体が上がったという報せがもたらされ、現場に向かいました。そこには西町奉行の侍医、久我島冬吾の姿があり、玄一郎に心中である事実をもみ消せと言い出しました……。京都を舞台にした捕物小説。

集英社文庫の新刊も楽しみです。

周防柳さんの『高天原 ― 厩戸皇子の神話』
厩戸皇子(聖徳太子)は、大臣の蘇我馬子から、成文化された国史をつくる、という話をもちかけられました。「古事記」「日本書紀」のもとになったといわれ、のちに焼失したという幻の史書の編纂を描いた時代小説。

篠綾子さんの『星月夜の鬼子母神』
若狭局は自らの子を征夷大将軍にすると誓い、そのために他人の子を食らう鬼にでもなると。二代将軍源頼家の愛妾で、一幡の母を描いた歴史時代小説。

諸田玲子さんの『尼子姫十勇士』
毛利に滅ぼされた尼子一族のスセリ姫は、山中鹿介ら十勇士と“出雲国奪還”の戦いに挑みます。神話の国を舞台に描く壮大な歴史ファンタジー小説。

今年も手帳の季節になりました。
吉川弘文館から『歴史手帳2022年版』が出ます。資料と図録が満載で、外出先でも便利です。

山川出版社からも『2022年版 山川歴史手帳』が発売されます。

!おすすめ度
:読みたい/入手したい
:新装版/復刊
:気になる/チェックしたい
:文庫書き下ろし

●10月11日発売 早川書房・ハヤカワ時代ミステリ文庫
『初花【ういか】 斬剣のさだめ』平茂寛『初花【ういか】 斬剣のさだめ』
『芭蕉の娘』
→記事:芭蕉の双子の娘が辿る「奥の細道」は、謎と危険がいっぱい
佐藤恵秋『芭蕉の娘』
●10月11日発売 筑摩書房・ちくま学芸文庫
『〈日本美術〉誕生 ――近代日本の「ことば」と戦略』佐藤道信『〈日本美術〉誕生 ――近代日本の「ことば」と戦略』
●10月13日発売 光文社・光文社文庫
『陰の人 吉原裏同心(36)』佐伯泰英『陰の人 吉原裏同心(36)』
『鎌倉殿争乱 珠玉の歴史小説選』菊池仁編『鎌倉殿争乱 珠玉の歴史小説選』
『刺客 鬼役(弐) 新装版』坂岡真『刺客 鬼役(弐) 新装版』
『父の形見 決定版 研ぎ師人情始末(十三)』稲葉稔『父の形見 決定版 研ぎ師人情始末(十三)』
●10月14日発売 講談社・講談社学術文庫
『「知の商人」たちのヨーロッパ近代史』水田洋『「知の商人」たちのヨーロッパ近代史』
『中世イタリアの都市と商人』清水廣一郎『中世イタリアの都市と商人』
『日本の古式捕鯨』太地五郎作『日本の古式捕鯨』
●10月14日発売 祥伝社・祥伝社黄金文庫
『世界史を動かした 思想家たちの格闘 ソクラテスからニーチェまで』茂木誠『世界史を動かした 思想家たちの格闘 ソクラテスからニーチェまで』
●10月14日発売 祥伝社・祥伝社文庫
『恩がえし 風烈廻り与力・青柳剣一郎』小杉健治『恩がえし 風烈廻り与力・青柳剣一郎』
『斬雪 風の市兵衛 弐』辻堂魁『斬雪 風の市兵衛 弐』
『初代北町奉行 米津勘兵衛 雨月の怪』岩室忍『初代北町奉行 米津勘兵衛 雨月の怪』
『竹笛 橋廻り同心・平七郎控』藤原緋沙子『竹笛 橋廻り同心・平七郎控』
『柳生神妙剣』長谷川卓『柳生神妙剣』
●10月14日発売 双葉社・双葉文庫
『おんな与力 花房英之介【三】』鳴神響一『おんな与力 花房英之介【三】』
『わるじい慈剣帖(七)-どこいくの』風野真知雄『わるじい慈剣帖(七)-どこいくの』
『後宮の百花輪(2)』瀬那和章『後宮の百花輪(2)』
『三河雑兵心得(7)-伊賀越仁義』
→記事:家康最大のピンチ「伊賀越え」に、茂兵衛、絶体絶命の逃走劇
井原忠政『三河雑兵心得(7)-伊賀越仁義』
『新・知らぬが半兵衛手控帖(14)-天眼通』藤井邦夫『新・知らぬが半兵衛手控帖(14)-天眼通』
『新蔵唐行き』志水辰夫『新蔵唐行き』
『拙者、妹がおりまして(3)』馳月基矢『拙者、妹がおりまして(3)』
『湯屋のお助け人【二】-桃湯の産声 〈新装版〉』千野隆司『湯屋のお助け人【二】-桃湯の産声 〈新装版〉』
『平安後宮の洋食シェフ』遠藤遼『平安後宮の洋食シェフ』
●10月15日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫
『文蔵2021.11』「文蔵」編集部編集『文蔵2021.11』
●10月15日発売 角川春樹事務所・時代小説文庫
『すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや』
→記事:「2021年10月中旬の新刊(文庫)」をアップ
坂井希久子『すみれ飴 花暦 居酒屋ぜんや』
『ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)』中島久枝『ねぎ坊の天ぷら 一膳めし屋丸九(六)』
『思い出牡蠣の昆布舟 はるの味だより』佐々木禎子『思い出牡蠣の昆布舟 はるの味だより』
『無根の樹』三好昌子『無根の樹』
●10月15日発売 講談社・講談社文庫
『雲雀の太刀 公家武者 信平(十一)』佐々木裕一『雲雀の太刀 公家武者 信平(十一)』
『日輪の遺産 新装版』浅田次郎『日輪の遺産 新装版』
●10月15日発売 吉川弘文館
『歴史手帳2022年版』吉川弘文館編集部編集『歴史手帳2022年版』
●10月19日発売 中央公論新社・中公文庫
『悪党の裔(下)-新装版』北方謙三『悪党の裔(下)-新装版』
『悪党の裔(上)-新装版』北方謙三『悪党の裔(上)-新装版』
『剣闘士-血と汗のローマ社会史』本村凌二『剣闘士-血と汗のローマ社会史』
『新装版 マンガ日本の歴史19-寛政の改革と化政文化』石ノ森章太郎『新装版 マンガ日本の歴史19-寛政の改革と化政文化』
●10月20日発売 集英社・集英社文庫
『暗夜鬼譚 空蝉挽歌〈後〉』瀬川貴次
『高天原 ― 厩戸皇子の神話』周防柳『高天原 ― 厩戸皇子の神話』
『星月夜の鬼子母神』篠綾子『星月夜の鬼子母神』
『尼子姫十勇士』諸田玲子『尼子姫十勇士』
●10月20日発売 山川出版社
『2022年版 山川歴史手帳』『2022年版 山川歴史手帳』

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