「時代小説●2025年10月上旬の新刊情報(文庫)」を公開

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『真田武士心得(一) 右近純情』|井原忠政|文春文庫

真田武士心得(一) 右近純情(文春文庫)2025年10月1日から10月10日に刊行予定の文庫新刊情報として、「2025年10月上旬の新刊(文庫)」を公開いたしました。

今回、特に注目したいのは、井原忠政さんによる文庫書き下ろし時代小説『真田武士心得(一) 右近純情』(文春文庫)です。

著者について
神奈川県出身の井原忠政さんは、大学卒業後の2000年に脚本「連弾・デュオ」で第25回城戸賞に入選し、経塚丸雄名義で脚本家デビューしました。城戸賞は新人脚本家に与えられる賞で、「映画界の芥川賞」とも呼ばれています。受賞者の中には『のぼうの城』の和田竜さん(第29回入選)や『超高速!参勤交代』の土橋章宏さん(第37回入選)などがいます。

2016年には経塚丸雄名義で「旗本金融道」シリーズにより小説家デビュー。2017年には『旗本金融道(一) 銭が情けの新次郎』で第6回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞しました。2020年からは井原忠政名義で「三河雑兵心得」シリーズを刊行し、人気を博しています。


あらすじ

主人公は鈴木右近(幼名:小太郎)。天正十七年、豊臣秀吉が大名間の私闘を禁じる惣無事令を施行していた時代、史実である名胡桃城占領事件が勃発します。城代・鈴木主水とその妻は自刃し、その遺児である小太郎は真田昌幸の嫡男・信幸に仕えることとなります。 「主君・信幸と稲姫への忠誠」、そして「父を陥れた叔父・中山九兵衛を討つ」という二つの誓いを胸に、剣の腕を磨いていく小太郎。激動の戦国時代を舞台に、少年・右近の成長を描く物語です。

(『真田武士心得(一) 右近純情』(文春文庫)プレスリリースより抜粋・編集)

ここに注目!
文庫書き下ろし時代小説に新たな潮流をもたらし大ヒットを続ける「三河雑兵心得」シリーズ、さらにその流れを確かなものにした「北近江合戦心得」シリーズに続き、第3のシリーズとして「真田武士心得」がスタートしました。
これで「井原戦国三部作」が勢ぞろいすることになります。

「三河雑兵心得」では徳川家康配下の足軽・茂兵衛が家康とともに天下取りを目指すサクセスストーリーを、「北近江合戦心得」では浅井長政の旧臣で弓の名手・与一郎が豊臣方で合戦に加わり成長していく姿を描きました。

今回の「真田武士心得」シリーズでは、真田家が舞台です。
主人公の鈴木右近は、北条氏の真田攻めの際に起こった「名胡桃城強奪事件」の城主・鈴木主水の嫡男です。事件後、右近は「表裏比興者(ひょうりひきょうもの)」と呼ばれた真田昌幸の嫡男で知将・信幸に仕えることになります。

右近(小太郎)は、池波正太郎さんの『真田太平記』にも登場する印象的な人物です。
本シリーズでどのように描かれるのか、大いに注目されます。また、右近を通して戦国真田家がどのように描かれるのかも楽しみです。

なお、本作は2カ月連続刊行で、第2巻『関ケ原純情』は2025年11月に発売予定です。表紙装画は岡田航也さんが手がけています。

発売が待ち遠しい一冊です。

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今回ご紹介した本



井原忠政|時代小説ガイド
井原忠政|いはらただまさ(経塚丸雄)|時代小説・作家神奈川県出身、神奈川県鎌倉市在住。会社勤務を経て文筆業に入る。2016年、経塚丸雄のペンネームで『旗本金融道(一) 銭が情けの新次郎』で時代小説デビュー。2017年、同作で、第6回歴史時代...