長州人を描いた歴史小説の名手、直木賞作家古川薫さん、死去

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新装版 花冠の志士 小説久坂玄瑞直木賞作家で長州藩を舞台にした歴史小説で活躍された作家の古川薫(ふるかわかおる)さんが、5月5日に頭部血管肉腫のため死去されました。享年92歳。

古川さんは、1925年、下関市生まれ。山口大を卒業し、中学教員、山口新聞社を経て、1965年に長州藩士を描いた「走狗」が直木賞候補となり、作家に転じられました。直木賞候補になること10回で、1991年、オペラ歌手の藤原義江を描いた「漂泊者のアリア」で第104回直木賞を受賞されています。

長州人を中心に、幕末や明治維新をテーマにした歴史時代小説作品が多く、『花冠の志士 小説久坂玄瑞』『吉田松陰の恋』、品川弥二郎を描いた『志士の風雪』などがあります。

「走狗」や「塞翁の虹」など直木賞候補作を収録した歴史小説集『だれが広沢参議を殺したか』をはじめ、品切れ絶版中の作品も少なくありません
しかしながら、明治維新150年の節目の年でもあり、あらためて維新のドラマの語り部の作品を読みたいと思います。

謹んで故人のご冥福をお祈りします。

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『だれが広沢参議を殺したか』(文春文庫)
『新装版 花冠の志士 小説久坂玄瑞』(文春文庫)
『吉田松陰の恋』(文春文庫)
『志士の風雪』(文春文庫)

『漂泊者のアリア』(文春文庫)

→直木賞作家の古川薫さん死去 「漂泊者のアリア」|朝日新聞デジタル