『文蔵 2017.11』のブックガイドは、ありがたい「神様小説」のご利益

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『文蔵 2017.11』『文蔵 2017.11』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、福の神、縁結びの神から貧乏神、死神までありがたい「神様小説」のご利益 です。

 神といえば、万物を創造した全知全能の存在と捉える向きもあれば、福の神や縁結びの神といった縁起の良い存在として謳われることもある。はたまた、死神や疫病神など、忌み嫌われる存在を示唆することだってある。
 そうした神々は、時にはエンターテインメントのモチーフとして物語を彩り、時にストーリー上の重要な役割を務めるなどして、大きな存在感を発揮してきた。
(『文蔵 2017.11』P.5 ブックガイド ありがたい「神様小説」のご利益より)

今回のブックガイドは、何らかのかたちで神の存在を用い、読み手の心に訴えかける作品にスポットを当て、ライターの友清哲さんが、おすすめ本を紹介されています。

ここで紹介されている作品が現代小説ばかりなので、当サイトおすすめの時代小説の「神様小説」を紹介しましょう。

浅田次郎さんの『憑神』。
貧乏御家人に貧乏神が憑いてしまったから、さあ大変。とことん運に見放されながら、懸命に生きる男の姿に抱腹絶倒し、やがて感動の涙がこぼれます。

西本雄治さんの『やっとうの神と新米剣客』。
17歳の剣客・瀬川俊一郎は、剣術を司る「やっとうの神」を名乗る少女・鈴に気に入られて一緒に暮らすことなります。やがて二人は、将軍暗殺を企む戦神・威風に立ち向かうことになります。
第1回・招き猫文庫時代小説新人賞・大賞受賞作品。

「話題の著者に聞く」のコーナーには、伊東潤さんが登場します。
村田新八を主人公に西南戦争を描いた『武士の碑』をはじめ、『走狗』、『西郷の首』と、明治ものを意欲的に発表している著者へのインタビューです。

■Amazon.co.jp
『文蔵 2017.11』(PHP文芸文庫)
『憑神』(浅田次郎・新潮文庫)
『やっとうの神と新米剣客』(西本雄治・招き猫文庫)
『武士の碑』(伊東潤・PHP文芸文庫)
『走狗』(伊東潤・中央公論新社)
『西郷の首』(KADOKAWA)

⇒『文蔵』ホームページ