「2017年2月の新刊 下」をアップ

本所おけら長屋(八)2017年2月21日から2月28日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2017年2月の新刊 下」を掲載しました。

畠山健二さんの笑えて泣ける!大人気の文庫書き下ろし時代小説シリーズの新刊、『本所おけら長屋(八)』がPHP文芸文庫から刊行されます。

江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」では、今日も騒動が巻き起こる。
長屋の浪人・島田鉄斎に剣術の手ほどきを求めてきた娘の目的とは。
天下の大関と対戦することになった気弱な相撲取りを勝たせるべく、万造と松吉は策を巡らすが……。
家を出た一人娘と、頑固な父親を再会させるために奔走する万造とお満だったが、二人の心にも微妙な変化が……など、五篇を収録。


古典(江戸)落語のように、長屋を舞台に、ひと癖ある店子たちが繰り広げる騒動の連続に、笑えて泣けて、ジーンときます。傑作人情時代小説シリーズの待望の第8弾、今回もページを繰るのが楽しみでなりません。

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『本所おけら長屋(八)』
『本所おけら長屋』

→2017年2月の新刊 下


『文蔵 2017.3』のブックガイドは、大人も楽しめる異世界小説

『文蔵 2017.3』『文蔵 2017.3』(PHP研究所・PHP文芸文庫)のブックガイドは、ある日突然、未知の冒険へ!? 大人も楽しめる「異世界小説」 です。

巻頭のブックガイドでは、文芸評論家の細谷正充さんが、現代人が異世界に行って冒険をする、異世界ファンタジー小説の中で、すでに評価の定まった名作から最新作まで、15作品を紹介。
蝉川夏哉さんの『異世界居酒屋「のぶ」』もおすすめ本として登場します。
現代と異なる世界が舞台ですが、残念ながら時代小説ではありません。

時代小説ファンとしては、あさのあつこさんの「おいち不思議がたり 飛翔篇」と宮本昌孝さんの「天離り果つる国(あまさかりはつるくに)」、山本一力さんの「献残屋佐吉御用帖」といった連載小説が楽しめます。

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『文蔵 2017.3』(PHP文芸文庫)
『おいち不思議がたり』(あさのあつこ、PHP文芸文庫)
『まいない節 献残屋佐吉御用帖』(山本一力、PHP文芸文庫)

⇒『文蔵』ホームページ

将軍就任要請を辞退した、家光の孫が悪を斬る!

将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記』がコスミック・時代文庫から刊行されました。

次期将軍の第一候補者でありながら、権利をあっさりと放棄した、上州館林藩主松平清武。清武は、三代将軍家光の孫にして六代家宣の実弟という血筋で、直系男子であった。
が、七代将軍家継が危篤に陥った折、年齢や藩政の実績を理由に将軍就任を拒み続ける。これには、清武の真意があった。城に居ては庶民の目線を失う。長屋に暮らしながら悪人退治をしたかったのである。
紀州徳川家から迎えた八代将軍吉宗を市中から支え、享保の改革の片棒を担いだ清武……。


これまで多くの時代小説を読んできたが、家光の孫、家宣の実弟・松平清武を主人公にした作品は読んだことがありませんでした。有資格者に思われるのに、なぜ、将軍に就かなかったのか、疑問が湧いてきます。

「わたしが再興させた折の館林藩のことはよく存じておられるはず」
 天英院が少し目をそらした。
 清武も畳に目を落とすと、再び顔を上げた。
「四十四で松平の姓を初めて賜りました。それまでは、姉上もよくご存じのとおり、甲府藩家臣の越智喜清に育てられ十八の時から越智の家を継いでおりました……」
(『将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記』P.56より)


七代家継が危篤に陥った際に、家宣の正室天英院は八代将軍の候補として清武を推したといいます。清武が家継の叔父であり、血統的に最も近かったのが理由です。

しかしながら、この時、清武は五十四歳という年齢と、家臣の越智家の家督を継ぎ、四十四歳の時に松平姓を許され、館林藩主となった経歴が将軍にふさわしくないということで拒んだといわれています。

本書では、将軍職への野心よりも庶民の目線を大切にする時代ヒーローとして描かれています。どのような活躍ぶりを見せるか、大いに食指が動く物語の始まりです。

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『将軍を蹴った男 松平清武江戸奮闘記』


明治維新後、徳川に連なる人々は、どう生き抜いたのか?

大奥の女たちの明治維新歴史家の安藤優一郎さんの歴史読み物、『大奥の女たちの明治維新』が朝日新書から刊行されました。

明治の世をつくったのは、「薩長」ではなく敗者たちの「悔し涙」だった!!
幕府が瓦解したあと、徳川に連なる人々は、どう生き抜いたのか!?
篤姫の執念、津田梅子の情熱、江戸っ子の心意気、リストラされた旗本・御家人たちの悲喜劇――。
これまで語られてこなかった維新史に新たな光を当て、日本の夜明けの真実に迫る!


今年2017年は、徳川幕府が260年余りの歴史に幕を下ろした大政奉還から150年目の節目の年です。大政奉還を機に、徳川家と大奥は歴史の闇に消えていきます。
本書は、大奥に象徴される徳川方に連なる女性たちや、敗者の側に追いやられた者の維新後の姿を描くことで、教科書では取り上げられなかった、もう一つの明治維新史に迫るものです。

各章の内容は以下の通り。

第一章「篤姫が住んだ大奥とはどんな世界だったのか」では、大奥の実像を紹介するとともに、大奥を去った奥女中たちの足跡をたどります。
第二章「失業した三万余の幕臣はどうなったのか」では、幕臣の大半が徳川家とともに静岡に移住し、苦難の生活を強いられた様子を紹介します。
第三章「将軍家御典医・桂川家の娘が歩んだ数奇な運命」では、姉が大奥の奥女中だった桂川家の娘・今泉みねの生涯をたどります。
第四章「日本最初の帰国子女、津田梅子の奮戦」では、幼児ながら米国に留学し後に津田塾大学の創立者となった津田梅子が、徳川一門の田安徳川家家臣の娘だったことに注目します。
第五章「東京に転居した大名とその妻はどうなったのか」では、廃藩置県により東京に転居した大名たちが、華族に取り立てられ皇室の藩屏と位置付けられる一方、資本家として経済面の近代化を支えた役割などを解き明かします。
第六章「東京の街は、牧場と桑畑だらけになった」では、明治初年の、荒れ野原と化してしまった東京の実像を描きます。
第七章「江戸を支えた商人や町人はどうなったのか」では、将軍のお膝元・江戸の繁栄を担った日本橋の豪商たちが明治の世をしたたかに生き抜いた姿に光を当てます。

著者は、これまで、『「幕末維新」の不都合な真実』や 『幕臣たちの明治維新』、『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』など、多くの著作を通じて、今まで知られることのなかった、明治維新後の姿を次々に明らかにしてきました。
本書では、そうした著作物にも通じる歴史観に、最新の資料研究を加えて、教科書などでは知られることのなかった明治維新の世界を描き出しています。


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『大奥の女たちの明治維新』
『「幕末維新」の不都合な真実』
『幕臣たちの明治維新』
『将軍家御典医の娘が語る江戸の面影』


「2017年2月の新刊 中」をアップ

あきない世傳 金と銀 3 奔流篇2017年2月11日から2月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2017年2月の新刊 中」を掲載しました。

角川春樹事務所・ハルキ文庫より、髙田郁さんの文庫書き下ろし時代小説、『あきない世傳 金と銀 3 奔流篇』が刊行されます。

大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、店主・4代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、17歳で寡婦となる。4代目の弟・惣次は「幸を娶ることを条件に5代目を継ぐ」と宣言し…。
【「TRC MARC」の商品解説】


タイトルにある「世傳(傳=伝。せいでん)」とは、代々伝わっていくこと。または、代々伝えていくことという意味があります。

本書は、大坂天満の老舗呉服商「五鈴屋」を舞台に、ヒロイン幸(さち)が次々と起こる試練の数々を、向上心と粘り強さ、やさしさで乗り越えていく感動の物語です。
「源流篇」「早瀬篇」に続く、第3弾は「奔流篇」とサブタイトルがつけられています。川の流れのように、いろいろな姿を見せて展開していくストーリーから目が離せません。幸がいかにして傾きかけた「五鈴屋」の窮地を立て直すのか、すぐにも読みたい一冊です。

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『あきない世傳 金と銀 1 源流篇』
『あきない世傳 金と銀 2 早瀬篇』
『あきない世傳 金と銀 3 奔流篇』

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