2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

剣豪

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愉しいチャンバラ小説の時間は終わり

荒崎一海さんの『孤剣乱斬』を読み終えた。『闇を斬る』シリーズの最新刊だが、3カ月に1作のペースで刊行され、気がつけば7作目になる。主人公鷹森真九郎の振るう弧乱の剣、霧月が、卑劣な悪事の限りを尽くす集団“闇”の頭目・鬼心斎の繰り出す刺客たちと...
伝奇

女の城、吉原に暮らす浪人

上田秀人さんの『散華の太刀』を読んだ。『悲恋の太刀』『不忘の太刀』『孤影の太刀』に続く「織江緋之介見参」シリーズの第四弾である。 散華の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫) 作者: 上田秀人 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2006/...
剣豪

捨て子と養生所の話

乾荘次郎さんの『夜襲 鴉道場日月抄』を読んでいる。傳通院近くの「鴉道場」こと柳花館の師範代高森弦十郎の周りで起こった事件を描くシリーズの第二弾である。 夜襲 (講談社文庫) 作者: 乾荘次郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/...
剣豪

恐るべし佐伯泰英。9月の検索語ベスト20

「ほぼ日刊時代小説」における、2006年9月(9/1~9/30)の検索語ベスト20を発表する。 今月順位(前月順位) 検索語 検索数 1位( 7位) 佐伯泰英 217 2位( 1位) 時代小説 212 3位( 4位) 小説 78 4位( ―...
剣豪

「磐音の不覚」が面白くしている

佐伯泰英さんの『梅雨ノ蝶』を読んでいる。金杉惣三郎、清之助、赤目小籐次、政次ら、佐伯作品のヒーローたちは、物語が進むごとに強くなりすぎるというか、偉くなりすぎていく。ゲームと同じように、次々に敵を倒すうちに強くなっていくわけで、勧善懲悪ぶり...