2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

時代

戦国

信長、秀吉、家康に仕えた、鷹匠一代記

山本兼一さんの『白鷹伝(はくようでん)』を読んだ。武田信玄、浅井長政、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の五人の戦国武将に仕えた鷹匠・小林家次(家鷹)の生涯を描く戦国時代小説である。この作品の素晴らしさは、諏訪流第十七代鷹師(鷹匠を教える師)の田...
ドラマ

向田邦子展と時代劇

世田谷文学館で行われている「向田邦子 果敢なる生涯」の企画展示を見てきた。恥ずかしながら、向田さんの小説もエッセイもちゃんと読んだことはなかったが、展示で生原稿を読み進めるうちにあらためて文章がとても上手いということを実感し、エッセイ集の『...
戦国

信長時代の間者(スパイ)を描く時代小説

岡田秀文さんの『最後の間者』を読む。先日、読んだ『秀頼、西へ』が面白くて、あらためて岡田作品に注目している。『最後の間者』は、以前に1/4程度読み、投げ出していた本だった。 最後の間者 (時代小説文庫) 作者: 岡田秀文 出版社/メーカー:...
お悔やみ

三好京三さん、死去

1977年に「子育てごっこ」で第76回直木賞を受賞された作家の三好京三さんが、5月11日、脳梗塞のため死去された。76歳だった。 三好さんというと、故郷に縁の深い義経を題材にした時代小説を書かれている。その中でも『陸奥黄金街道―小説金売り吉...
ミステリー

秀頼脱出劇を描く会心作

今年のGWも終わってしまった。すっかり怠け癖がついてしまい、ブログを6日間も休んでしまった。申し訳ない気持ちが半分とスッキリとした気分が半分といったところか。 GW期間中に、岡田秀文さんの『秀頼、西へ』を読んだ。単行本は、『落ちた花は西へ奔...