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サムライの海

サムライの海サムライの海
(さむらいのうみ)
白石一郎
(しらいしいちろう)
[海洋]
★★★★☆☆ [再読]

最近、殺伐とした本を読むことが多くて、ちょっとつらかったので6年ぶりに再読した。いわゆる「ビルドウングスロマン」もの、つまり主人公の成長物語で、読了後にカタルシスを味わえる作品である。

物語●砲術家・高島秋帆とオランダ人との混血の母の間に生まれた、野生児・蘭次郎は、海に憧れ、勝海舟の海軍伝習所に入所して航海術を学ぶが、五島沖での演習中に、遭難し鯨組主に助けられたことから、捕鯨銃を使った近代的な捕鯨法の開発に情熱を注ぐ。

勝海舟のほかにも、榎本釜次郎、坂本龍馬、高杉晋作、グラバーら幕末の英雄たちを織り込み、捕鯨の世界に生きがいを見いだす若きサムライの姿をさわやかに描く、C.W.ニコルさんの「勇魚(いさな)」と並ぶ、捕鯨小説の名作。

ドラマ化するならこのキャストで:高島蘭次郎(香取慎吾)、淵村庄屋才賀六兵衛(田村高廣)、お菊(深津絵里)、清次(袴田吉彦)、勝海舟(小林薫)、高島浅五郎(三浦浩一)、榎本釜次郎(池内万作)、鯨組主・田口幸右衛門(橋爪功)、香織(瀬戸朝香)、刃刺・富蔵(陣内孝則)、お琴(永作博美)、伊三吉(渡部篤郎)、お涼(奥菜恵)、坂本龍馬(寺脇康文)、高杉晋作(生瀬勝久)

カバーデザイン:西のぼる
解説:石井冨士弥
時代:安政4年8月から明治維新まで
(文春文庫・620円・1987/05/10)
購入日:1996/11/23
読破日:1996/12/07

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『サムライの海』(白石一郎・文春文庫)