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クイーンズ海流

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クイーンズ海流クイーンズ海流
(くいーんずかいりゅう)
佐江衆一
(さえしゅういち)
[冒険]
★★★★☆☆

アヘン戦争前後の香港、ロンドンを舞台にした、スケールの大きな冒険歴史小説。大国の陰謀に立ち向かう若き海賊、周時珍の波乱万丈の生涯を描く傑作。杖術の達人の作者らしい、剣戟シーンもふんだんにあって、エンターテインメント性も高い魅力あふれる作品。

この本で、初めてアヘン戦争とはどういうものであったかが、わかった。

また、昔、旅行したことがある香港の風景が懐かしく思い出された。

物語●孤児の周時珍は、目の前に広がる南シナ海を母と思い、香港島の近くの長洲島の入江に浮かぶサンパンと呼ばれる舟で、蛋民(水上生活者)の老婆と海賊たちに育てられた。時珍の名付け親は、「紅旗幇(パン)」を率いる女海賊海賊の香姑(こうこ)で、時珍は、海の天妃と崇拝していた…。
その頃、イギリス商人たちは、国を鎖していた清国と貿易交渉を続けていた…。

目次■第一章 女海賊/第二章 ロンドン・ホワイトホール/第三章 若き龍虎/第四章 鴉片戦争/第五章 香港ヴィクトリア市/第六章 剣と薔薇/第七章 陰謀/第八章 天の毒/第九章 上海の風/第十章 海嘯/後記/主な参考文献

装画:百鬼丸
装幀:新潮社装幀室
時代:1834年
場所:香港周辺、ロンドンほか
(新潮社・1,700円・99/08/25第1刷・358P)
購入日:99/08/27
読破日:99/09/12

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