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「2022年9月下旬の新刊(文庫)」をアップ

『名残の花』|澤田瞳子|新潮文庫

名残の花2022年9月21日から9月30日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2022年9月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました

今回は、新潮文庫から刊行される、澤田瞳子さんの長編時代小説、『名残の花』を取り上げてみました。

ご一新から五年。花見客で賑わう上野の山に旧弊な士族の姿があった。かつては南町奉行まで務め、奢侈を厳しく取り締まり「妖怪」と呼ばれ嫌われた鳥居耀蔵その人だ。幽閉二十三年の末に目にした江戸は「東京」に変わっていた。明治を恨み、孤独の裡に置き去られた胖庵は金春座の若役者、滝井豊太郎と出会い、人生を踏み出していく。世の中に翻弄されても懸命に生きる人々を描く感涙の時代小説。

(『名残の花』(新潮文庫)Amazonの内容紹介より)

「妖怪」と恐れられた鳥居耀蔵が登場する時代小説に外れなし。
本書は、丸亀での幽閉生活の末に、明治の時代に現れた耀蔵=胖庵は、金春座の見習いの能役者滝井豊太郎とふとしたことがきっかけで知り合います。
老青の二人がバディとなり、市井の事件を解決していく連作時代小説です。

文明開化、欧米化を急ぐ当時の時代背景の中で、旧幕府の能吏と徳川家のお抱え能役者という、明治という時代には古い遺物のような立場となった二人の言動や心情が鮮やかに描かれていきます。

単行本のレビューはこちら↓

妖怪鳥居耀蔵と若き能楽師が、明治の東京で事件を解決
澤田瞳子(さわだとうこ)さんの時代小説、『名残の花』(新潮社)を入手しました。 徳川幕府の終焉とともに幽閉先から東京に戻った妖怪、鳥居耀蔵が活躍する時代小説です。晩年の鳥居耀蔵を描いた作品としては、風野真知雄さんのデビュー作でもある『...
文庫●2022年9月下旬の新刊
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『名残の花』(澤田瞳子・新潮文庫)

澤田瞳子|時代小説ガイド
澤田瞳子|さわだとうこ|時代小説・作家 1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。 2010年、『孤鷹の天』でデビューし、同作で第17回中山義秀文学賞を受賞。 2013年、『満つる月の如し 仏師・...