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「2021年1月下旬の新刊(文庫)」をアップ

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『秘録 島原の乱』|加藤廣|新潮文庫

秘録 島原の乱2021年1月21日から1月末日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2021年1月下旬の新刊(文庫)」を掲載しました。

今回は、2018年4月に亡くなられた加藤廣さんの遺作となる歴史時代小説、『秘録 島原の乱』(新潮文庫)を取り上げてみました。

慶長二十年大坂夏の陣。炎上する大坂城を密かに脱出した豊臣秀頼は、遥か薩摩で捲土重来を期していた。
秀頼を助けたのは真田の忍びたち。その胸には福島正則から託された徳川家康の誓書があった。「秀頼の身命安堵」を記した誓書である。家康の「打倒豊臣」を巡る大?を暴く最大の決め手であり、さらに進んでは、幕府転覆を謀る者の有力な切り札となるものだ。
時を経て寛永十四年、三代将軍徳川家光の治世に島原で切支丹一揆が起きた。総勢三万七千。示現流宗家の東郷藤兵衛重位、願立流の松林左馬助、山田流試刀術の山田浅右衛門、伊達の黒脛巾組、鉄炮隊の雑賀孫市、真田忍者の姿もある。
死を恐れぬ切支丹や暗躍する忍びの願いはただひとつ。徳川の天下を覆して豊臣の世を回復すること。その中心にいる天草四郎時貞に流れる血脈は……。
「最後の戦国合戦」と称される島原の乱を大胆に描いた傑作歴史長編。

(『秘録 島原の乱(新潮文庫)』Amazonの内容紹介より)

『神君家康の密書』から続く徳川vs.豊臣の秘録です。

島原の乱を描いた歴史時代小説は少なくないですが、秀頼と寛永御前試合と天草四郎を三題噺のように関連付けたところがユニークで惹かれます。

文庫●2021年1月下旬の新刊
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『秘録 島原の乱』(加藤廣・新潮文庫)
『神君家康の密書』(加藤廣・新潮文庫)

加藤廣|時代小説ガイド
加藤廣|かとうひろし|時代小説・作家 1930年6月27日- 2018年4月7日。 東京生まれ。東京都立新宿高等学校、東京大学法学部卒。 2005年に75歳での高齢での作家デビューが話題になる。 ■時代小説SHOW 投稿記事 『信長の棺』か...