第164回直木賞、西條奈加さんの『心(うら)淋し川』に決定

『心淋し川』第164回直木三十五賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が2021年1月20日(水)都内で開催され、候補作6作品の中から西條奈加さんの『心(うら)淋し川』が受賞作に決まりました。

おめでとうございます!

江戸時代を舞台にした、市井人情もの。ど真ん中、ストレートな時代小説作品での受賞、大変うれしく思います。

江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。ほか全六話。生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。

(Amazonの内容紹介より)

西條さんは、初めてのノミネートでの受賞です。

2005年『金春屋ゴメス』第17回日本ファンタジーノべル大賞を受賞して、デビューし、2012年『涅槃の雪』第18回中山義秀文学賞、2015年『まるまるの毬』第36回吉川英治文学新人賞を受賞されました。

コンスタントに面白い時代小説を発表されている、毎回、新刊に出合うのが楽しみな作家の一人です。

出典:文藝春秋 直木賞最新情報より

公益財団法人日本文学振興会
直木三十五賞の最新情報ページです

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『心淋し川』(西條奈加・集英社)
『金春屋ゴメス』(西條奈加・新潮文庫)
『涅槃の雪』(西條奈加・光文社時代小説文庫)
『まるまるの毬』(西條奈加・講談社文庫)

西條奈加|時代小説ガイド
西條奈加|さいじょうなか|時代小説・作家 1964年、北海道生まれ。東京英語専門学校卒業。 2005年、『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞で大賞を受賞してデビュー。 2012年、『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞...