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決戦の舞台は江戸城。将軍を守るために綱重は剣をとる

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暴れ宰相 徳川綱重 江戸城騒乱鷹井伶(たかいれい)さんの文庫書き下ろし時代小説、『暴れ宰相 徳川綱重 江戸城騒乱』がコスミック・時代文庫から刊行されました。

徳川綱重は、強きをくじき弱きを助けることから、「浜の金平」と呼ばれ、庶民の人気者。
豊臣秀頼の正室千姫に育てられ、秀頼の血を引く侍女保良(ほら)を側室に向かえて、世継ぎの虎松をもうけていた。だが、虎松に豊臣の血が流れていることに、綱重は一抹の不安を抱いていた。
悪い予感は当たるもの。曲者が、保良と虎松のいる御殿に侵入したのだ。のみならず、弟の綱吉、さらに兄で四代将軍の家綱が、何者かの襲撃を受ける。
これは徳川家に恨みを持つ者の仕業か。
果たして決戦の舞台は江戸城本丸へ。綱重は徳川家を、天下安寧を守るために、渾身の剣を振り上げるのだが……。

本書は、四代将軍家綱の弟で、五代将軍となる綱吉の兄に当たり、そして六代将軍家宣の父でもある徳川綱重を主人公とした、痛快書き下ろし時代小説シリーズの第二弾です。

綱重は、甲府宰相と呼ばれ、将軍職に最も近い地位にいたにもかかわらず、家綱に先立って35歳の若さで死去したせいか印象の薄い人物となっています。
前作『暴れ宰相 徳川綱重 運命の子』では、源頼光の四天王、坂田金時の一人息子になぞらえて、「浜の金平」と呼ばれて、市井でハツラツとした躍動をみせる綱重の若侍ぶりが描かれています。

そして本書では、綱重は、愛する家族を守るため、徳川将軍家を守るために、得意の新陰流の剣を振るいます。
名君と呼ばれた甲府宰相の若き日々が描かれていて読み味がよい文庫書き下ろしシリーズです。

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『暴れ宰相 徳川綱重 運命の子』
『暴れ宰相 徳川綱重 江戸城騒乱』