2020年文庫書き下ろし時代小説ベスト10、公開

劇団黒テントが山本周五郎原作『青べか物語』を1月に上演

青べか物語映画「血と骨」や舞台「焼き肉ドラゴン」で数々の賞を総なめした、脚本家・演出家の鄭義信さんが旧友・黒テントとタグを組み、山本周五郎さんの珠玉の名作『青べか物語』に挑む!

劇団黒テント第73回公演
『青べか物語』

原作:山本周五郎
演出・上演台本:鄭義信

公演日:2012年1月18日(水)-29日(日)
●14時開演
21日・22日・25日・28日・29日
●19時開演
18日・19日・20日・21日・23日・24日・25日・26日・27日・28日
※開場は開演の30分前

劇場:神楽坂イワト劇場
http://w1.alpha-web.ne.jp/~iwatogekijo/access.html

物語●蒸気河岸の先生と呼ばれる、若くて売れない物書きの彼が、なぜかこの街、浦粕が気に入り住み着き、そこに住む様々な人間の生き様に魅かれる。しかし蒸気河岸の先生は、この街の生活に嫌気が差し、やがて誰にも言わずにこの街から逃げ出していく。

時は経ち、先生は物書きとして認められ、その街で見聞きし、ノートしたものを短編小説として世に出した。8年ぶりに、写真をやっていた友人二人を連れ、撮影旅行にやってくる。ところが世話になっていた老夫婦と会うが自分のことがまったく記憶にない。自分の胸に穴が開いて、そこを木枯らしが吹きぬける、寂寞とした思いにとらわれるのである。

「青べか物語」の主人公は、人生の底辺で、時に狡猾で卑猥ではあるが、底抜けに楽天的でたくましく、素朴で純情に生きる、中間色の入り込む余地のない原色の人間たちなのである。

【出演】
斎藤晴彦/服部吉次/小篠一成/内沢雅彦/木野本啓/宮崎恵治/平田三奈子/片岡哲也/岡 薫/本木幸世/光田圭亮/冨田訓広/植田愛子/滝本直子/太田朝子/中島亜子

【スタッフ】
制作:黒テント/制作協力:神野和美(Habanera)/芸術監督:坂口瑞穂/代表:宗重博之

【入場料】
一般発売2011年12月1日-
前売4,000円 当日4,500円 学生2,500円(全席自由・日時指定・整理番号付き)

※チケット先行予約割引実施中
(担当:本木)の名前でお申し込みいただいた方は、
前売4,000円→3,600円 学生2,500円→2,250円に!!
数量限定発売のため、お早めに!

小説『青べか物語』は著者の山本周五郎さんが25歳のときから2年間、過ごした千葉・浦安(物語では浦粕になっている)を舞台にしている。ディズニーリゾートで名をはせる、今の浦安からは想像がつかない、芦や雑草の繁った荒地と、沼や池や湿地と、その間を用水掘が通り、その先もまた海になっていた猟師町。

描かれているのは、昭和の初めの頃(10年代か)で、時代小説とは言えないが、周五郎さんの代表作のひとつ。市井小説であり、青春小説としても読み解くことができる。

「人間の本当の人間らしさは絶望の中にこそ強く感じとることができる。ここには読者の身辺にすぐみいだせる人たちの、生きる苦しみや悲しみ、そしてささやかではあるが、深い喜びが探りだされている筈である」(山本周五郎)

劇団黒テントは、60~70年代に小劇場運動で一世風靡し、以後20数年間、移動式のテント劇場による旅公演を展開。現代演劇の新たな可能性を模索してきた劇団。
弱者、貧困者、底辺に生きる人々の大らかでたくましい姿を浦安の漁師町を舞台に描き出す。だれもが苦難を抱える今。いざ劇場へ。