時代小説 文庫新刊情報
2019年6月の新刊 中(11日→20日)
更新日:2019/07/05
2019年6月11日から6月20日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リストです。新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
→新刊情報リストを見る
幻冬舎時代小説文庫からは、金子成人さんの『追われもの三 標的』が出ます。家業を嫁とその情夫に潰され行方知れずとなった兄・佐市郎を救うため、島抜けした丹次の奮闘を描く、シリーズ3作目です。
梶よう子さんの『墨の香』。突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された女流書家の岡島雪江は心機一転、筆法指南所(書道教室)を始めます……。江戸時代に生きる「書家」とその師弟愛を描きます。
光文社文庫の新刊では、知野みさきさんの『つなぐ鞠: 上絵師 律の似面絵帖』が楽しみです。恋と仕事に悩みながらも真剣に向き合う、上絵師の律の青春を描く。シリーズ第5作です。
双葉文庫の新刊も注目のラインナップです。
葉室麟さんの『あおなり道場始末』は、神妙活殺流の遣い手として知られた父の仇を捜すために、道場破りを始めた権平の青春を描いています。
朝井まかてさんの『残り者』は、幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来が恐れられる中、大奥に留まった五人の「残り者」の物語です。
芝村凉也さんの『長屋道場騒動記【四】-迷い熊猛る』は、間野道場を再開した生馬が悪を討つ、痛快人情活劇シリーズ第4弾です。
鳴神響一さんの『おいらん若君 徳川竜之進(4)-凶嵐』は、吉原一の花魁篝火こと、尾張の御落胤、徳川竜之進の痛快な活躍を描く、シリーズ第4弾。「娘の生き肝を食らう河童」を追います。
ハルキ文庫からは、辻堂魁さんの『酔い待ち草 天神小五郎 人情剣』が刊行されます。「天神小五郎 人情剣」シリーズ第2弾。八丁堀天神小路の煮売屋「天神屋」の主、小五郎は元武士で、武芸の腕も立つと噂されています。
吉川永青さんの『龍の右目 伊達成実伝』。天下取りを目指す、伊達政宗を支えた猛将・伊達成実の生き様を描く戦国時代小説。
講談社文庫の最新刊。
上田秀人さんの『舌戦 百万石の留守居役(十三)』は、不祥事を咎める評定所に臨んだ百万石の筆頭宿老・本多政長と娘婿・数馬の活躍を描きます。
千野隆司さんの『献上の祝酒 下り酒一番(三)』。武蔵屋の扱う灘の下り酒「稲飛」が将軍家の献上することになるが、手代の卯吉は、慶事に水を差し、店の栄誉を手放す窮地に立たされます。
角川文庫では、宮部みゆきさんの『三鬼 三島屋変調百物語四之続』が刊行されます。
切なくて怖いお話四話を収録! 神田の袋物屋、三島屋おちかが聞き手をつとめる変わり百物語、「三島屋」シリーズの第4弾です。
畠中恵さんの『まことの華姫』は、人形遣い月草と姫様人形お華の迷コンビが江戸の事件を快刀乱麻に解き明かします。
あさのあつこさんの『薫風ただなか』は、上士の師弟が通う藩校から庶民も通う郷校の薫風館に転じた、鳥羽新吾の青春を描く時代小説です。
ディスカヴァー・トゥエンティワン文庫から出る、志坂圭さんの『天生の狐』も押さえておきたい一冊。『滔々と紅』の著者の4年ぶりの書き下ろし時代小説です。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:読んだことがある/持っている
♪ :気になる/チェックしたい
◎:文庫書き下ろし