捕物憎みきれない、妖怪鳥居耀蔵の密偵太十 早瀬詠一郎さんの『早烏(さがらす) 裏十手からくり草紙』を読んだ。勉強不足で恐縮だが、早瀬さんの作品は今回、初めて読んだ。早瀬さんは、『萩大老』で200年に小説家デビューするかたわら、“岡本紋弥”の名をもつ古典浄瑠璃新内の太夫で、脚本家・放...捕物江戸闇仕事
市井人情『弥勒の月』江戸に生きる男女の心の闇を描く あさのあつこさんの『弥勒の月』を読んだ。時代小説バカなので、『バッテリー』をはじめとした、あさのさんの現代小説を今まで読んでこなかった。その作風について全く知らなかったこともあり、最初から最後まで、とてもスリリングにわくわくしながら読書がで...市井人情捕物江戸
作家山内美樹子さんがブログを始められました 『善知鳥伝説闇小町 鍵屋お仙見立絵解き』などで知られる作家の山内美樹子さんが、ブログをスタートされました。 善知鳥伝説闇小町 鍵屋お仙見立絵解き (光文社文庫) 作者: 山内美樹子 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/11/08...作家捕物江戸
市井人情「かわせみ」の江戸も残りわずか 平岩弓枝さんの『小判商人』を読んだ。『新・御宿かわせみ』と題して明治編が始まったが、「御宿かわせみ」シリーズの33作目で江戸編で文庫化されていないのは『浮かれ黄蝶』を残すばかりとなった。一つの時代の終わりが近づき、何とも言えない淋しさがある...市井人情幕末維新捕物
捕物江戸歌舞伎に題材をとった捕物帳 近藤史恵さんの『にわか大根』を読んだ。『巴之丞鹿の子』『ほおずき地獄』に続く、江戸歌舞伎の町猿若町の芝居関係者が頻繁に登場する捕物小説「猿若町捕物帳」の第三弾である。前2作が長篇だったのに対して、今回は連作形式で「吉原雀」「にわか大根」「片...捕物江戸