2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

大正・昭和

ミステリー

京極小説の時代小説性

京極夏彦さんの『邪魅の雫』を読み始めた。京極堂シリーズの待望の新作である。新書判サイズで文字が二段組で800ページに及ぶ大長篇。今回もインパクトのあるブロック本スタイル。組版レイアウトも作者の京極さんが担当されている。 邪魅の雫 (講談社ノ...
大正・昭和

遭敵海域(2)

C・W・ニコルさんの『遭敵海域 (文春文庫)』を読了した。第一次世界大戦直前から勃発までを描いた戦争小説である。紀州太地の鯨捕りの若者甚助の活躍を描いた海洋時代小説の傑作『勇魚〈上〉 (文春文庫)』からの流れで、読み続けているが、時代は大正...
大正・昭和

遭敵海域(1)

『遭敵海域 (文春文庫)』を入手した。作者はイギリス生まれで日本在住のC.W.二コルさんで、幕末の日本の捕鯨をテーマにした『勇魚〈上〉 (文春文庫)(下)』が海洋冒険時代小説として最高傑作の一つだった。その後、『勇魚』の主人公鯨捕りの甚助の...