2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

室町

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南北朝に光彩を放つ、佐々木道誉と楠木正成の戦いを描く

安部龍太郎さんの長編歴史時代小説、『婆沙羅太平記 道誉と正成』(集英社文庫)を入手しました。 歴史への鋭い洞察力で紡ぎ出された、魅力あふれる人物描写と物語性豊かな作品で定評のある著者による、安部版「太平記」の第一弾です。 時は鎌倉末期。後醍...
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『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』をUP

阿部暁子(あべあきこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』(集英社文庫刊)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。 後醍醐天皇が行った建武の中興が武家の反発を招き、足利尊氏が光厳天皇を奉じて新たな朝廷を興した...
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世間知らずの姫君が京に出て大冒険。胸キュンの室町小説

集英社文庫から本年1月に刊行された、阿部暁子(あべあきこ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『室町繚乱 義満と世阿弥と吉野の姫君』を入手しました。 京と吉野に二人の帝が存在した、南北朝の時代。南朝の帝の妹宮・透子は、北朝に寝返った武士・楠木正儀...
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地味ながら圧倒的な迫力の農民時代小説

岩井三四二さんの『月ノ浦惣庄公事置書』を読み終えた。歴史的なヒーローは誰も登場しない、時代も室町中頃でなじみが薄く、土倉とか問丸、土一揆と聞いてもピンとこない。舞台は近江の琵琶湖北端の村で、農地をめぐる隣村との争いを描いた、おそろしく地味な...
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岩井三四二さんと室町時代小説

なぜか、室町時代を舞台にした時代小説に惹かれる。とくに籤引きで選ばれた六代将軍・足利義教の時代は気になる。岩井三四二さんの『月ノ浦惣庄公事置書(つきのうらそうしょうくじのおきがき)』は、正長元年(1428)十一月、ちょうど義教が籤引きで将軍...