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赤ひげ診療譚

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赤ひげ診療譚
赤ひげ診療譚
(あかひげしんりょうたん)
山本周五郎
[医術]
★★★★

宮部みゆきさんの『返事はいらない』の中で小道具として本書が印象的に使われていて、読んでみる気になった。でも、登場人物の男性は、この本を最後まで読んでいないじゃないかな。

そういえば、昔、田原俊彦主演のTVドラマを見た記憶があるす。赤ひげは、亡くなられた萬屋錦之介だったような、あと、狂女に荻野目慶子(適役!)と所ジョージ、山口美江(なぜか長崎の遊女役でした)が出ていた。

主人公が若い医師で登という名前というと、藤沢周平さんの「獄医立花登」シリーズと比べたいところだが、想像していたより暗く重く味わい深い作品だった。

物語●幕府の御番医を目指して長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”と呼ばれる新出去定(にいできょじょう)に呼び出され、医員見習い勤務を命じられる。登は、許婚の裏切りなどもあり、赤ひげに反抗するが、貧しく蒙昧な最下層の人々への暖かい診療行為を目の当たりにして、次第に惹かれてゆく。

カバー:安野光雅
解説:中田耕治
時代:明示されていないが、将軍家斉の治下の文政の頃か
(新潮文庫・466円・64/10/10)
購入日:97/3/23
読破日:97/4/9

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