捨剣 夢想権之助

捨剣 夢想権之助
捨剣 夢想権之助

(しゃけん むそうごんのすけ)

佐江衆一

(さえしゅういち)
[剣豪]
★★★★

そろそろ、吉川英治の『宮本武蔵』を読まなきゃいけないようだ。時代小説の基本というべき、武蔵のことをきっちり押さえるために。『捨剣』は、杖術指南、体術三段、剣道三段の佐江さんらしい、硬派な作品になっている。一刀流や新陰流、念流など剣法の流派の基本がよくわかり面白い。

主人公は、夢想流杖術の開祖にして宮本武蔵に二度挑んだ男、夢想権之助。このキャラクターがいい。

物語●宮本武蔵に打ち勝つこと。それのみを念頭に鍛練を重ねた兵法者がいた。夢想権之助は、香取神道流の印可を受け、一刀流、馬庭念流など様々な流派の奥義を得て武蔵と立ち会ったが、あえなく敗れてしまう。剣を捨て、傀儡の群れに入り諸国を遍歴するうちに、権之助は、杖という新しい得物に出合う。幾年かの過酷な鍛練のすえ、数々の秘技を会得し、独自の杖術に開眼する。そして、権之助は再び武蔵に挑んだ。

カバー装画:中川恵司
解説:縄田一男(文芸評論家)
時代:慶長五年七月
(新潮文庫・520円・1995/09/01)
購入日:1996/12/23
読破日:1997/01/23

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