霧隠れ雲隠れ

霧隠れ雲隠れ
霧隠れ雲隠れ

(きりがくれくもがくれ)

三田誠広

(みたまさひろ)
[忍び]
★★☆☆

まだ、高校生の頃、『僕って何』を読んだことをかすかに記憶している。その作家の初の時代小説ということで、読むことにした。スーパー忍者小説・真田十勇士とサブタイトルがついている(言い訳している)だけにかなりルーズな時代小説になっている。まあ、肩が凝らない作品というわけだ。最後の決戦を前に、主人公の霧隠才蔵が俺って何と悩むのがご愛敬か。

物語●伊賀を逃れ、甲賀の戸沢白雲斎の弟子となった忍者・霧隠才蔵は、やがて猿飛佐助と共に信濃の真田幸村の元で十勇士として活躍することになる。天才的軍略家の幸村は西軍の石田三成側につき、東軍の徳川家康勢と敵対する。天下分け目の関ヶ原、そして大坂冬の陣、夏の陣。幸村の指揮を受け、才蔵、佐助ら十勇士は決死の覚悟で家康の大軍に立ち向かった!
「八犬伝」になぞらえて、章立てが「仁」「義」「礼」「智」「忠」「信」「孝」「悌」となっているのと、千姫の扱い方が面白い。

カバーイラスト:安里英晴
カバーデザイン:原田幸生
時代:慶長五年
(廣済堂文庫・560円・1997/01/10)
購入日:1996/12/21
読破日:1996/12/24

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