つむじ風お駒事件帖 疾風独楽


疾風独楽―つむじ風お駒事件帖
つむじ風お駒事件帖 疾風独楽
(つもじかぜおこまじけんちょう・はやてごま)
柏田道夫
(かしわだみちお)
[捕物]
★★★★☆

江戸の娘らしくおきゃんで一本気の女曲独楽師ひらがなげんすいこと、お駒のキャラクターがいい。名人松井源水を父に、亡き母譲りの掏摸の技をも身につけている。そのお駒が独楽の心棒のように物語は廻りつづける。

大岡越前や紀伊国屋文左衛門などの有名人や、なぞの盗賊なども登場して、単なる捕物というよりは、伝奇っぽいカラーをみせてくれる。

プロフィールによると、作者の柏田さんは、雑誌編集者を経て、フリーライター、シナリオ・センター講師を務めておられるそうだ。そのためか、各シーンが映像的な構成をもっていて楽しめた。

物語●四代目松井源水の娘、お駒は、両国広小路で父譲りの曲独楽の妙技を見せていた。お駒のいでたちは、紅葉をあしらった派手な羽織に袴、高下駄である。前髪を垂らし、茶筅に束ねた総髪という男装で、十五になったばかりの小娘だった。そのお駒の舞台を、へちま顔の町人と月代を伸ばしっぱなしでいがぐりみたいな浪人の奇妙な二人連れが敵意を持って見ていた…。
おりしも、江戸では、香具師殺しが連続で発生し、十手を預かる源水は御用で忙しく走り回っていた…。

目次■第一章 両国広小路軽業猫舞/第二章 源水横丁御用堤燈/第三章 浅草奥山恋模様/第四章 両国橋掏摸無残/第五章 深川掘割貝独楽勝負/第六章 本所樽屋盗人宿/第七章 佐賀町河岸宿命剣/第八章 神田祭夢曳山/第九章 紀伊國屋文左座敷牢/第十章 倒壊永代橋独楽極意

装画:蓬田やすひろ
装幀:蓬田やすひろ
時代:享保十三年
場所:両国広小路、田原町三丁目源水横丁、浅草奥山、両国橋ほか
(徳間書店・1,600円・00/02/29第1刷・317P)
購入日:00/02/18
読破日:00/06/03

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