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御宿かわせみ 清姫おりょう

御宿かわせみ 清姫おりょう
御宿かわせみ 清姫おりょう

(おんやどかわせみ きよひめおりょう)

平岩弓枝

(ひらいわゆみえ)
[捕物]
★★★☆☆

「御宿かわせみ」シリーズ第19巻。池波さんが亡くなり、鬼平や剣客商売の新シリーズが読みなくなった今、いちばん楽しみな時代小説シリーズ。江戸の四季がビビッドに作品に描かれている。

物語●「横浜から出てきた男」神林東吾とるいは、秋の彼岸の墓参りにるいの生家の菩提寺・浅草浄念寺で、四十年前に生き別れた姉を探す横浜の大商人と知り合う。「蝦蟇の油売り」秩父から深川長寿庵の長助のところに蕎麦粉を届けに来た男が殺された。「穴八幡の虫封じ」穴八幡詣で知り合った深川芸者駒吉は、二人の母親を養う孝行者。「阿蘭陀正月」阿蘭陀正月を祝って長崎ゆかりの医者や商人が集まって鮟鱇鍋を囲む催しで、東吾と麻生宗太郎は、あやうく殺されそうになる。「月と狸」狸穴(飯倉)の岡っ引仙五郎は、青山の刀屋の跡取り芳太郎を連れてかわせみにやってきた。「春の雪」飛鳥山でかわらけ投げ(願い事をかわらけに書いて、投げて祈る)をやっている若侍は、五年前に石つぶてで若い娘を殺した前科がある。「清姫おりょう」殺された商家の女主人が通いつめた、清姫稲荷の祈祷師の正体は?「猿若町の殺人」中村座、市村座、森田座と江戸三座がならぶ猿若町の旦那衆が行う素人芝居「仮名手本忠臣蔵」の上演中に質屋の主人が殺された。

装画:佐多芳郎
AD:多田 進
(文藝春秋・1100円・1996/10/10)
購入日:1996/10/07
読破日:1996/10/08

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