「2019年2月の新刊 上」をアップ

疾れ、新蔵2019年2月1日から2月10日の間に、文庫で刊行される時代小説の新刊情報リスト「2019年2月の新刊 上」を掲載しました。

今回は徳間文庫から刊行する、志水辰夫さんの『疾れ、新蔵』を取り上げます。

本書は、武家に仕える小者の新蔵が主人須河幾一郎の命で、越後岩船藩の十歳になる志保姫を江戸の中屋敷から、国許の母上の許へと連れ戻す旅を描くエンターテインメント時代小説です。

岩船藩では江戸表と国許派の確執があって、上屋敷で異変が起こったときには新蔵が姫を国許に連れ戻す手はずになっていました。巡礼の親子に紛して旅を続ける二人。街道筋には見張りがいて、追手がかかります。決死の逃走劇にハラハラドキドキします。

十歳の姫は道中、誰をも魅了する。姫を伴って国元に赴く新蔵の旅は成就するのか?
追っ手を巻いて街道を抜けてゆけるか、新蔵の智恵と力が試される。手に汗握る逃走劇でもあり、小藩の内情から、当時の江戸表と国許派の確執のゆくえなどリアルな時代小説!
(Amazon.co.jp 内容紹介より)

著者の志水さんは、『背いて故郷』『裂けて海峡』をはじめとする名作冒険小説で活躍されてきた小説家で、2007年の『青に候』以降は時代小説を手掛けられています。

冒険小説で磨き上げられた人物造形やストーリー展開の巧みさ、シミタツ節ともいうべき独自の読み味が、時代を江戸に移し再び味わえることになった嬉しさは何物にも代えられません。

→2019年2月の新刊 上

■Amazon.co.jp
『疾れ、新蔵』(志水辰夫・徳間文庫)
『青に候』Kindle版(志水辰夫・徳間文庫)