三人のご隠居ヒーローが、江戸の小悪から巨悪まで闘う

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つわもの長屋 三匹の侍新美健(にいみけん)さんの文庫書き下ろし時代小説、『つわもの長屋 三匹の侍』がハルキ文庫・時代小説文庫より刊行。本書は、『明治剣狼伝―西郷暗殺指令』で第七回角川春樹小説賞特別賞を受賞してデビューした、著者の2作目になります。

神田の古町長屋には、人騒がせだが正義感の強い三人の隠居が住んでいる。元は悪人を恐れさせた同心で現在は趣味の画業に精を出す吉沢忠吉。一刀流の剣術道場を息子に譲り老いてなお剣の道を進む藪木雄太郎。侍を捨てて芝居の道に人生をかけてきた、口達者な色男の杉原弾七郎。
分別があってしかるべき還暦を過ぎながらも、まだまだ枯れぬ元サムライの三匹は、江戸の町に渦巻き、孫娘や息子を狙う悪には黙っていられない。人さらいや闇の賭博師は許さない。

デビュー作の『明治剣狼伝―西郷暗殺指令』は、西南戦争を背景に、内務卿・大久保利通の命を受けて、西郷隆盛を助ける救出隊に加わった、銃開発の第一人者村田経芳と、警視隊の藤田五郎(元新撰組の斎藤一)が、幾多の危機を乗り越えながら任務を遂行しようとする、ハラハラドキドキの冒険時代小説です。

2作目では一転して、江戸の市井を舞台に個性的な三人の老人が活躍する“ご隠居もの”にチャレンジしています。映像化した際のキャスティングを考え、いろいろと妄想を膨らませながら読みたいと思います。

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『明治剣狼伝 西郷暗殺指令』
『つわもの長屋 三匹の侍』