[A2] おすすめ時代小説はコレだ!

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[A] 師走になると、忠臣蔵が気になるあなたには

赤穂浪士たちの討ち入りを題材にした時代小説を

用心棒日月抄『用心棒日月抄』
藤沢周平著
新潮文庫

「忠臣蔵」を描いた作品は数多くありますが、この作品ではあくまでもサイドストーリーとしてしか扱っていません。
赤穂浪士のもつ悲壮感、忠義ぶり、ある種の胡散臭さを感じずに、「忠臣蔵」を傍から見るのは面白いものです。

物語のメインとなるのは、ユーモアとペーソスに富んだ用心棒生活です。
疲れたときに読むと、お風呂のようにじんわりと効きます。

藩の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって婚約者の父を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業、が、巷間を騒がす赤穂浪士の隠れた動きが活発になるにつれ、請け負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。
江戸の庶民の哀歓を映しながら、同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説である。

実は、時代小説を読み始めたばかりの頃にいちばん好きだった作品が『用心棒日月抄』でした。
時代小説らしいエンターテインメント性が最大限発揮されたシリーズ。『孤剣』『刺客』『凶刃』と続く続編も大好きです。

★こんな時代小説もおすすめ
『最後の忠臣蔵』(池宮彰一郎・角川文庫)
『吉良忠臣蔵・上』(森村誠一・角川文庫)

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