市井人情 霊岸島って江戸っぽいなあ 千野隆司さんの『大川端ふたり舟』を読み終えた。『大川端ふたり舟』は、「霊岸島捕物控」とサブタイトルが付けられている通り、霊岸島を縄張りとする岡っ引きの娘・お妙が活躍する捕物小説である。大川端ふたり舟 (学研M文庫―霊岸島捕物控 (ち-2-2... 市井人情捕物江戸
市井人情 文化三年の大火を描いた時代小説 千野隆司さんの『大川端ふたり舟』を読んでいる。文化三年(1806)三月四日に起きた、江戸の三大大火の一つで、後に「車町の大火」と呼ばれる火事を描いた捕物小説である。大川端ふたり舟 (学研M文庫―霊岸島捕物控 (ち-2-2))作者: 千野隆司... 市井人情捕物江戸
妖・ホラー 時代考証もしっかりした、ファンタジー捕物帖 畠中恵さんの『ねこのばば』を読んだ。畠中さんは、都筑道夫さんの影響を受けた作家の一人である。そのせいか、都筑さんの捕物シリーズ『なめくじ長屋捕物さわぎ』シリーズに通じる共通点が見られる。ねこのばば しゃばけシリーズ3 (新潮文庫)作者: 畠... 妖・ホラー捕物江戸
市井人情 脇役が語る『脇役』の魅力 北原亞以子さんの『脇役 慶次郎覚書』を読み終えた。「慶次郎縁側日記」シリーズの脇役たちが、一話完結で入れ替わりで主役を張るという趣向が楽しい。辰吉、吉次、佐七、皐月といった重要な脇役陣の別の顔やバックグラウンドが描かれていて身近に感じられて... 2020.05.08 市井人情捕物江戸
人物 もっと読みたい、「勝海舟捕物帖」 坂口安吾の『勝海舟捕物帖』を読み終えた。巻末に収録された縄田一男さんの解説によると、 さて、本書『勝海舟捕物帖』は、原題を『明治開化安吾捕物帖』といい、「小説新潮」の昭和二十五年四月号から二十七年八月号にかけて連載された二十話から成る連作で... 2020.11.07 人物幕末維新捕物