捕物

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髭麻呂 王朝捕物控え(1)

最近お気に入りの時代小説家諸田玲子さんの最新文庫『髭麻呂 王朝捕物控え (集英社文庫)』を入手する。諸田さんというと毎回いろいろな新しい題材に取り組む引き出しの多い人であり、今回はどんな趣向があるのか、とても楽しみだ。帯には「謎の盗賊“蹴速...
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青色の捕り縄

宇江佐真理さんの『斬られ権佐 (集英社文庫)』を読んでいたら、興味深い記述があった。…権佐も父親の次郎左衛門と同じ仕立て屋である。だが、仕事の傍ら、南町奉行所与力、菊井数馬の小者を務めるという裏の仕事も引き受けていた。嫁の実家にいる権左のこ...
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欠落ち(1)

GWということで、読書のペースがやや上り、竹内大さんの『欠落ち―公事師政吉御用控 (小学館文庫)』を読了。『神隠し (小学館文庫)』で第一回小学館文庫小説賞佳作入選し、同作品の主人公・公事師の政吉が活躍する捕物シリーズ第3弾だ。町奉行は町廻...
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君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話(2)

『君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話』を読み終えた。髪結いの伊三次が活躍する人情捕物帳の最新リーズだが、今回はちょっと切なくさわやかな余韻が残った。伊三次が小者を務める北町奉行所定町廻り同心不破友之進の息子、龍之介が元服して見習い同心として...
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君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話(1)

『君を乗せる舟―髪結い伊三次捕物余話』を読んでいたら、髪結いの伊三次が奈良茶飯を食べるシーンが出てきた。 … 吾妻橋を渡った辺りから糠のような細かい霧雨が降ってきた。傘を差すほどではないが黙っていると顔が濡れる。伊三次は台箱を持ち換えて、顔...