捕物

捕物

伊藤致雄さんの新捕物シリーズに注目

伊藤致雄(いとうむねお)さんの『銀のかんざし 定町廻り同心・榊荘次郎』を読んだ。「兵庫と伊織の捕物帖」シリーズで注目される、気鋭の時代小説家・伊藤さんが放つ文庫書き下ろし新シリーズである。銀のかんざし―定町廻り同心・榊荘次郎 (時代小説文庫...
捕物

二人の身元をそれぞれに追う、定町廻り同心の父と息子

千野隆司(ちのたかし)さんの『わすれ形見』を読む。「南町同心早瀬惣十郎捕物控」シリーズの第六弾である。、このシリーズはいずれの作品も、趣向を凝らしたサスペンスに満ちたスピーディーな展開で、ミステリーのツボも押さえていて、上質な捕物小説になっ...
ドラマ

蘭学者緒方洪庵が主人公の捕物小説がNHK土曜時代劇に

築山桂(つきやまけい)さんの『緒方洪庵 浪華の事件帳 禁書売り』を読んだ。江戸時代の大坂を舞台にした時代小説で注目される築山さんの初期の作品である。2001年4月に島影社から単行本で刊行され、長年探し求めていた作品が、双葉社から文庫化された...
捕物

明治の「かわせみ」を読む

『華族夫人の忘れもの』が発売されたのを機に、遅ればせながら、『新・御宿かわせみ』を読んだ。江戸の「御宿かわせみ」の最終巻である、『浮かれ黄蝶(うかれきちょう)』も読んでいなかったこともあるが、登場人物たちの変貌ぶりに、幕末維新の激動ぶりを改...
市井人情

赤まんま―せつなくて愛おしい江戸の男女たち

北原亞以子さんの『赤まんま』を読んだ。「慶次郎縁側日記」シリーズの第八弾である。「三日の桜」「嘘(うそ)」「敵(かたき)」「夏過ぎて」「一つ奥」「赤まんま」「酔いどれ」「捨てどころ」の8篇を収録している。赤まんま―慶次郎縁側日記 (新潮文庫...