2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

捕物

捕物

与力の女房が活躍する捕物帳

高橋克彦さんの『おこう紅絵暦』を読んだ。『だましゑ歌麿』の続編に当たるが、捕物の主人公が南町奉行所同心仙波一之進から、その妻で元柳橋芸者のおこうに移る。一之進は前作の活躍により、おこうを妻に得たばかりか北町奉行所に移り筆頭与力に出世している...
市井人情

『御宿かわせみ』明治編、今秋スタート

昨日(3月17日)の朝日新聞夕刊の文化芸能欄、『御宿かわせみ』がいよいよ明治編に突入することが大きく取り上げられていた。朝日新聞の編集委員の由里幸子さんの署名記事で、平岩さんの執筆動機や、挿絵や装画を担当している蓬田やすひろさんのコメントも...
お悔やみ

久世光彦さんと「逃げ水半次」

演出家で作家の久世光彦(くぜてるひこ)さんが3月2日に死去された。宮山さんに先にコメントをつけていただいたとおりで、『逃げ水半次無用帖』という長編の時代小説を書かれていた。テレビ演出家や作家としての活躍は広く知られている。時代小説はおそらく...
剣豪

剣豪+市井+捕物=剣客春秋

鳥羽亮さんの『かどわかし』を読んだ。『里美の恋』『女剣士ふたり』に続く、「剣客春秋」シリーズの第三弾である。一刀流中西派の道場主千坂藤兵衛と一人娘の里美を中心に、物語が進むが、ユニークなところは里美が女剣士として設定されていること。女武芸者...
作家

白石一郎さんと十時半睡

白石一郎さんの『東海道をゆく』を読んでいる。「十時半睡事件帖(とときはんすいじけんちょう)」シリーズの第7作目で、著者の死去により未完に終わっている。このシリーズは、1994年秋に島田正吾さん主演でNHKテレビ金曜時代劇として放映されている...