伝奇

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尾張藩主のへそくり帳と時代小説

尾張徳川家の藩主のために、公の会計とは別に重臣が内密に確保していたお金の帳簿が、「徳川林政史研究所」(東京都豊島区)の保管資料から見つかった。(朝日新聞・2007年4月7日夕刊)より朝日新聞の今日の夕刊を読んでいたら、興味深い記事が載ってい...
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時代小説の新星、仁木英之さん

仁木英之さんの『十六夜長屋日月抄 飯綱颪』を読んだ。仁木さんは、2006年に「碭山の梨」で第十二回歴史群像大賞最優秀賞、「僕僕先生」で第十八回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した、時代小説界、期待の新星である。(うかつなことに、文庫の『飯綱...
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東北の藩を舞台にした時代小説

高橋義夫さんの『かげろう飛脚』を読んだ。単なる御家騒動ものに終わらず、武士としての生き様を描いていて面白かった。主人公の鬼悠市の活躍ぶりも見ものだが、悠市に密命を下す奏者番の加納正右衛門、悠市の上司ながら形ばかりで秘事を知らされていない足軽...
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待ちに待った、年末年始休みに突入

今年は後半になって、急に仕事が忙しくなってしまい、ブログとHPの更新がままならなくなった。「ほぼ日刊時代小説」のタイトルも返上しなくてはならないくらいのピンチだ。でも、今日から待ちに待った年末年始の休みに突入。時代小説の読書に、溜まっていた...
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女の城、吉原に暮らす浪人

上田秀人さんの『散華の太刀』を読んだ。『悲恋の太刀』『不忘の太刀』『孤影の太刀』に続く「織江緋之介見参」シリーズの第四弾である。散華の太刀―織江緋之介見参 (徳間文庫)作者: 上田秀人出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2006/10メデ...