2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

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小野次郎右衛門忠常とその弟忠也

上田秀人さんの『孤影の太刀』を読み始めた。この時代小説の主人公は、織江緋之助こと、小野派一刀流の小野次郎右衛門忠常の息子友悟。小野派一刀流は、剣聖として名高い伊藤一刀斎の直弟子、神子上典膳(みこがみてんぜん)が開祖。 孤影の太刀―織江緋之介...
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百人以上の刺客を斬りまくる、鷹森真九郎

荒崎一海さんの『闇を斬る 霖雨蕭蕭』を読んだ。直心影流の剣客・鷹森真九郎が活躍するシリーズ第五弾。このシリーズの魅力の一つは、真九郎の見せるチャンバラシーン。毎巻、20人以上の刺客を倒していき、5巻めで既に100人斬りを果している。一冊の中...
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入手したらすぐに読みたくなる剣豪小説

荒崎一海さんの「闇を斬る」シリーズ第五弾、『霖雨蕭蕭(りんうしょうしょう)』を入手した。今治藩を出奔した鷹森真九郎が、江戸の町を震撼させる謎の軍団“闇”と闘う、剣豪小説である。ストーリー展開の面白さと、チャンバラシーンの迫力、主人公の痛快な...
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幕府vs津軽家、忍びの暗闘が見どころ

獏不次男さんの『津軽隠密秘帖』を読了。弘前藩津軽家は、津軽為信のよって南部氏から独立する形で興された。政治の中心から外れた北端の藩のせいか、これまで時代小説で取り上げられることは少なかった。 津軽隠密秘帖 作者: 獏不次男 出版社/メーカー...
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実在した幕府の隠密帳を題材にした時代小説

原本が一冊のみ実在するという江戸幕府の隠密帳『土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)』。元禄三年に幕府の高官によって記されたという謎の書である。そこには幕府隠密が調べ上げた諸大名243人の驚くべき実態が報告されていた。なかでも、弘前藩主津軽信政の...