シェア型書店「ほんまる 神保町」に時代小説SHOWの棚ができました

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子供たちの転機と成長を見守る「髪結い伊三次」シリーズ13作目

2015年11月7日に、乳がんのため亡くなられた、宇江佐真理さん。『髪結い伊三次捕物余話 名もなき日々を』(文春文庫)は、作者の代表作であり、大人気シリーズの第13作目です。 絵師を目指す伊三次の息子・伊与太は師匠歌川豊光が亡くなった後、新...
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江戸の新聞記者・新平太が活躍する、新感覚時代ミステリー

『矢立屋新平太版木帳』(徳間文庫)は、映画「武士の家計簿」の脚本を手掛けた、柏田道夫(かしわだみちお)さんの文庫書き下ろし時代小説です。 かわら版は江戸時代の新聞であり、その記者を当時は矢立屋(やたてや)と呼んだ。寺子屋師範の柿江新平太は、...
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往年の時代小説の名手が競演、酒をテーマにしたアンソロジー

『酔うて候 時代小説傑作選』(徳間文庫)は、注目の新進時代小説家の澤田瞳子さんの編集による時代小説アンソロジーです。 酒を飲んで日々の憂さを忘れたい人、過去を回想する一、酒で身を滅ぼす人など、さまざまな〈酒〉とそれをとりまく人々が登場する。...
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童子姿の齢六百二歳のあやかしが、日本橋小町娘と事件を解決

森山茂里(もりやましげり)さんの『犬神の弟子』(白泉社招き猫文庫)は、白児(しらちご)という童子姿のあやかしが活躍するファンタジー時代小説。 白児は、髪を頭の両脇で角髪(みずら)に結って、白い水干狩衣をきた童子姿をしているが、実は齢六百二歳...
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藩主の正室探し。若き留守居役、血路の会津路を行く

上田秀人さんの『百万石の留守居役(六) 使者』(講談社文庫)。加賀藩前田家の若き留守居役、瀬能数馬が活躍する人気シリーズの第六弾です。 加賀藩藩主前田綱紀の亡くなった正室は、親藩の会津保科家から迎えていた。格別な関係の保科家へ、若き留守居役...