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童子姿の齢六百二歳のあやかしが、日本橋小町娘と事件を解決

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犬神の弟子森山茂里(もりやましげり)さんの『犬神の弟子』(白泉社招き猫文庫)は、白児(しらちご)という童子姿のあやかしが活躍するファンタジー時代小説。

白児は、髪を頭の両脇で角髪(みずら)に結って、白い水干狩衣をきた童子姿をしているが、実は齢六百二歳のあやかし。屏風の画から龍を出したり、悪戯が大好きな白児には、師匠の犬神もほとほと手を焼いている。
日本橋の書物問屋・春木屋に預けられた白児は、周りの人々の困惑もなんその、勝手放題をする。春木屋の一人娘で、好奇心の強いお香とともに難事件に飛び込んでいく……。

森山さんは、中西派一刀流第4代・中西子正の次男で、千葉周作の師としても知られる剣豪を主人公にした、「浅利又七郎熱血剣」シリーズや、『百鬼夜行図』を描いた伝説の絵師・鳥山石燕が妖怪たちと交流する『あやかし絵師』などの著作がある、新進の時代小説家です。

『あやかし絵師』に登場したあやかしの白児が、本作品にも登場します。どんな悪戯をするか、そのやんちゃな活躍が楽しみです。

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『犬神の弟子』
『青雲之章 浅利又七郎熱血剣(1)』(双葉文庫)
『あやかし絵師』(廣済堂文庫)