『傑作! 名手たちが描いた 小説・鎌倉殿の世界』の解題を担当しました。

小石川御家人物語

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小石川御家人物語

(こいしかわごけにんものがたり)

氏家幹人

(うじいえみきと)
[江戸入門]

幕臣・小野仙右衛門直賢の日記から御家人の悲喜こもごもの日常のドラマを活写する歴史ノンフィクション。

日記の筆者の孫娘(といっても齢二百四十八歳の老嬢)小野銀子(ギン)が、日記を引用して、江戸時代中・後期の幕臣の家族の暮らしぶりをテーマ別に十五夜にわたって、夜話をするという、凝った形式をとっている。

現代に比較したり、家族や使用人、同僚などの話を交えたりして、結婚・離婚、仕事ぶり、衣食住、病気や刑罰などについて事細かに紹介し、興味深かった。

直賢の孫娘(ギンではない、従妹にあたる)の夫に根岸九郎左衛門鎮衛(=「耳嚢」の筆者として知られる南町奉行根岸肥前守)というので、ちょっと驚いた。

読みどころ●江戸中期、二十九年間一日も欠かさずに綴られた、幕臣・小野仙右衛門直賢の日記(『官府御沙汰略記』または『略日記』)をもとに、幕臣の生活ぶりがわかる書。

目次■発端/第一夜 結婚の条件/第二夜 優しい離婚/第三夜 女たちの就職/第四夜 大いなる出勤/第五夜 叔父さんは受験生/第六夜 大きな江戸の小さな屋敷/第七夜 耕やす人々/第八夜 転勤/第九夜 武士ってなに/第十夜 檻の中/第十一夜 病気の話/第十二夜 幕臣たちの生活倶楽部/第十三夜 婢女/第十四夜 おばあさんは忙しい/第十五夜 老いの愉しみ/後記/関係者家系図/文庫版あとがき

カバー装画・装丁:蓬田やすひろ
時代:延享二年(1745)~安永二年(1773)
場所:江戸小石川伝通院と三百坂に挟まれた武家屋敷、本所六間堀、浜町、西の丸下安祥院様のお屋形、一ツ橋ほか
(学陽書房人物文庫・760円・01/03/21第1刷・333P)
購入日:01/03/14
読破日:01/06/03

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