木枯し紋次郎 二 女人講の闇を裂く

木枯し紋次郎 二 女人講の闇を裂く木枯し紋次郎 二 女人講の闇を裂く
(こがらしもんじろう2 にょにんこうのやみをさく)
笹沢左保
(ささざわさほ)
[股旅]
★★★★

「木枯し紋次郎」は、毎月1冊ずつ刊行されるわけだが、一気に読んでしまうのがもったいなくて、毎月1作ずつ、読むことに決めた。20年ぐらい前の作品なのに、スピード感とクールさがとても新鮮だ。

読み進めるにつれて、紋次郎の足跡を辿る「紋次郎Map」が欲しくなった。誰かつくらないかなあ。位置関係や風土などがすぐ理解できて役に立つと思うのだが…。
2作目の本書で、紋次郎の暗い出生時のエピソードとそれに深くかかわる姉のお光の死の謎が明かされる。作品的には、紋次郎が疾走する「一里塚に風を断つ」が好きだ。

物語●上州の貧農の六番目に生まれた紋次郎は、母親の手で間引きされる運命だった。姉のお光の機転で救われた幼い命は、孤独と虚無を育んでいき、遂に10歳のときに故郷を出奔し、やがて渡世人の世界へ足を踏み入れた…。生い立ちと姉とのエピソードを綴る復刊した人気シリーズ第2弾。

収録作品○「女人講の闇を裂く」(犀川の最終の渡し舟に乗り損ねそうになった母娘を助けた紋次郎は…) 「一里塚に風を断つ」(中山道の洗馬の宿で、食中りを起こして苦しむ紋次郎は、旅の美男医師に助けられた…) 「川留めの水は濁った」(紋次郎は、興津宿の賭場で一人勝ちをする若者と亡くなった姉によく似た壷振りの女を見た…) 「大江戸の夜を走れ」(雪の下高井戸の宿で、紋次郎は病床の母子に頼みごとをされる…) 「土煙に絵馬が舞う」(正丸峠で、紋次郎は落石に見舞われる…)

カバーデザイン:亀海昌次
カバー写真:GRADE1
解説:山前譲(推理小説研究家)
時代:天保八年(1837)七月
(光文社文庫・485円・97/2/20)
購入日:97/3/27
読破日:97/6/4

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