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大江戸路地裏人間図鑑

大江戸路地裏人間図鑑大江戸路地裏人間図鑑
(おおえどろじうらにんげんずかん)
岸井良衞
(きしいよしえ)
[江戸入門]

『江戸街談』(1976年5月、毎日新聞社刊)を改題、再構成したもの。作者は、名著『江戸の町』(中公新書)でおなじみの岸井さん。岡本綺堂の門下生で、惜しくも1983年に亡くなられている。

正月の松飾りや七不思議の話など、興味深い事柄について紹介している。江戸情緒のある図版を多数収録し、とっつきやすい本で、江戸入門者におすすめか。

読みどころ●江戸の町で見聞された噂の人物、ちょっと笑える話、不思議な事件などを収集したかわら版。江戸情緒を気軽に感じたい方向けの一冊。

目次■江戸のかわら版 第一面 江戸の売り声 旨いものを売る(八百善のお茶漬/お亀だんご/長命寺の桜餅/ぎうひ餅の始め/いくよ餅)|のんびり稼ぐ(夫婦の石像/栄螺売り)|水辺の商い(竹屋の渡/亀有の曳船)|夢を売る(慶安/看板書きの始め/世襲の絵馬屋)|艶を売る(茶屋女さまざま/風呂屋の始め/鳥籠の鳥)||第二面 侍のくしゃみ 親の敵忘れるまじ(築地の仇討/武士の情け)|武家の忌事(辻番の武辺/葡萄の模様/酒井家の荷駄)|正月縁起づくし(九鬼家の正月と節分/諸家の松飾り)|武家屋敷の怪(蟇と干菓子/大蟇/静かなる怪異/片目の大蛇)|侍稼業のつらさ(婚儀/侍、中間などの給金/コノシロと河豚)|体面なし(暑中御見舞/侍と猿)|江戸の自衛隊||第三面 恋の急所 愛は待つもの(無縁をかこつ夫婦/金子百七十両)|尼の春姿(歩行禁煙/網代の乗物に比丘尼)|奢侈にご用心(白木屋おくま/女房の名香)|悋気の火加減(急所の灸/浜松町の娘殺し/愛妾の呪い)|扱いは慎重に(女房の箪笥の中/道行思案の不足)||第四面 百万都市の怪談 狐狸、人をあやかす(長屋の狸/獣類なれども/狐火)|涌き水の不思議(野中の清水/酒という泉)|江戸の華(振袖火事/貂の皮の火除け/石蔵の怪)|善人を救った奇跡(三両の金子)|怪奇談(冥土から帰った老女/善国寺の夜談義/八幡の藪しらず/鈴と擂粉木は禁制)|七不思議(越後の七不思議/姫路の七不思議/本所の七不思議/霊巌島の七不思議/吉原の七不思議)||第五面 慶安口と湯屋の噂 奇人たちの履歴書(とげ抜き万蔵/主人が主人なら/気らくな世界/酒は酒/竜水の子は蛇水)|変人たちの履歴書(雷嫌いの市右衛門/胡麻塩八左衛門/堀部妙海尼/念願の往生/直助権兵衛)|縁起かついで太平(疝気と寸白に奇妙/咳のまじない/縁切り榎/水難除け/地震うらない)|習わぬ悪知恵(坊様の遊び/合わせて金十両/盗人と僧/髪切り)|仏と傾城(久米の平内/高尾十一代)|こぼれ話(おぼこ娘/御新造様など/芋の値段/かくや/傍の手桶)||第六面 明日の神頼み 不思議な石像めぐり(縛られ地蔵/豆腐地蔵/右向きの石仏)|どんな門じゃ(医者と門/定紋のある長屋門)|江戸に小町の墓|庶民信仰(観音さまの鶏/カンカンノウ)|稲荷と狐(無官の稲荷/老婆と狐/王子の狐)|かさもり稲荷|時の鐘||あとがき/江戸「かわら版」と平成「新聞」事情 東京新聞記者 森洋三

カバー絵:政演画 たなぐひあわせ
カバーデザイン:hina
本文図版:東京国立博物館
解説:森洋三
(小学館文庫・533円・99/10/01第1刷・267P)
購入日:99/09/05
読破日:99/09/11

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