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老舗料理屋の、風変わりな跡取り息子が始めた「よろず相談屋」

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なんてやつだ よろず相談屋繁盛記野口卓(のぐちたく)さんの文庫書き下ろし時代小説、『なんてやつだ よろず相談屋繁盛記』(集英社文庫)を入手しました。

小さい時の大病で三日も高い熱を出したことのせいで、時々記憶がスッポリ抜け落ちることがある一方で、生き物の声が聞けるという特異な能力を持つようになった主人公信吾。風変わりな老舗の跡取り息子が始めたのは、「よろず相談屋」でした。

江戸の文化が花開く下町の老舗料理屋「宮戸屋」の跡取り息子は、なんとも妙な若者だ。鎖双棍とかいう武器をしのばせ、いざとなれば浪人とも渡り合う。将棋を指せば腕自慢のご隠居もひとひねり。動物と話しているのを見た、なんて噂も。そんな信吾が、店を弟に継がせて、自分は「よろず相談屋」を開くなんて言い出した……。

「軍鶏侍」や「手蹟指南所『薫風堂』」シリーズなど文庫書き下ろしで活躍されている野口卓さんの新しい青春時代小説の誕生です。
読み終えた時、「なんてやつだ」と唸ってみたい。

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『なんてやつだ よろず相談屋繁盛記』(野口卓・集英社文庫)