時代小説●文庫新刊情報|2022年9月下旬の新刊(21日→月末)
2022年9月21日から9月末日の間に文庫で出る時代小説の新刊情報です。
新刊の各タイトルは、Amazon.co.jpの詳細紹介ページにリンクを張っています。
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PHP文芸文庫
畠山健二さんの『本所おけら長屋(十九)』
“お節介と人情”で知られる、江戸本所の「おけら長屋」。万造、松吉の「万松」コンビを筆頭に、個性的な住人が入り乱れて、毎日がお祭り騒ぎです。
“早飲み込みの半次”のもとに、思い込みの激しい大店の箱入り娘が、嫁候補としてやってきて、さあ大変(「ほろにが」)。笑って泣ける全四編を収録。
新潮文庫
永井紗耶子さんの『商う狼: 江戸商人 杉本茂十郎』
甲斐の農家から出て江戸で名を挙げた茂十郎は、永代橋の崩落事故で妻子を失ってしまいます。しかし、悲嘆の中でも江戸経済の流れを見つめ、商人の枠を超えた驚きの発想で再起をはかりました。江戸経済を舞台に、力強く駆け抜けた実在の商人杉本茂十郎の生涯を描いた会心作。第40回新田次郎賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷正充賞受賞作。
澤田瞳子さんの『名残の花』
明治維新から五年。花見客で賑わう上野の山に、かつては南町奉行を務め、奢侈を厳しく取り締まり「妖怪」と呼ばれ嫌われた鳥居耀蔵(胖庵)の姿がありました。幽閉二十三年の末に、孤独の裡に置き去られた胖庵は金春座の若役者、滝井豊太郎と出会い、人生を踏み出していきます。
安部龍太郎さんの『迷宮の月』
白村江の戦いで日本と唐の国交が断絶してから約四十年。時の権力者である藤原不比等は唐の優れた文化を学ぶために遣唐使船の復活を決断し、かつて長安で留学僧として学んだ粟田真人に執節使の任を命じます。
真人にある密命が託されました。失敗すれば命はない。揺るぎない信念と、任務に殉じる強い心で艱難を乗り越える遣唐使の姿を描く歴史巨編。
!おすすめ度
★:読みたい/入手したい
■:新装版/復刊
♪ :気になる/チェックしたい
●9月21日発売 KADOKAWA・角川ソフィア文庫 | |||||
『埴輪 古代の証言者たち』 | 若狭徹 | ||||
『禅と日本文化 新訳完全版』 | 鈴木大拙 | ||||
●9月21日発売 KADOKAWA・角川文庫 | |||||
『彩雲国物語 十五、暗き黄昏の宮』 | 雪乃紗衣 | ||||
♪ | 『あやし神解き縁起』 | 有田くもい | |||
『香華宮の転生女官2』 | 朝田小夏 | ||||
●9月21日発売 幻冬舎・幻冬舎文庫 | |||||
『【文庫改訂版】中井桜洲 明治の元勲に最も頼られた名参謀』 | 屋敷茂雄 | ||||
●9月21日発売 中央公論新社・中公文庫 | |||||
■ | 『新装版-桃花源奇譚3-月色岳陽楼』 | 井上祐美子 | |||
■ | 『新装版-桃花源奇譚4-東京残桃夢』 | 井上祐美子 | |||
♪ | 『剣神 炎を斬る-神夢想流林崎甚助2』 | 岩室忍 | |||
■ | 『司馬遷』 | 武田泰淳 | |||
●9月22日発売 PHP研究所・PHP文庫 | |||||
『近代史の教訓 幕末・明治のリーダーと「日本のこころ」』 | 中西輝政 | ||||
●9月26日発売 二見書房・二見時代小説文庫 | |||||
♪ | 『慕われ奉行 神田のっぴき横丁2』 | 氷月葵 | |||
♪ | 『隠し剣 御留流 会津武士道3』 | 森詠 | |||
●9月27日発売 PHP研究所・PHP文芸文庫 | |||||
★ | 『本所おけら長屋(十九)』 →記事:松吉とお栄が結婚!? しかしお栄には母親との確執が…… | 畠山健二 | |||
●9月28日発売 新潮社・新潮文庫 | |||||
★ | 『商う狼: 江戸商人 杉本茂十郎』 | 永井紗耶子 | |||
★ | 『名残の花』 →記事:「2022年9月下旬の新刊(文庫)」をアップ | 澤田瞳子 | |||
★ | 『迷宮の月』 | 安部龍太郎 | |||
●9月30日発売 春陽堂書店・春陽文庫 | |||||
■ | 『錯乱』 | 池波正太郎 |
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