捕物 女房の家出と三行半 佐藤雅美さんの『疑惑 半次捕物控』を読了。またしてもやられたという感じで、作者のストーリーテリングの妙にはまった。今回も、岡っ引きの半次は事件ばかりでなく、周囲の人物にも翻弄される。金の匂いを嗅ぎつけて半次にまとわりつく浪人・蟋蟀小三郎。何... 捕物江戸
捕物 拝領屋敷と地守 佐藤雅美さんの本を読んでいると、江戸に関する知識がついてためになる。たとえば、『疑惑 半次捕物控』では、拝領屋敷のことが物語に登場し、テーマになった捕物話が載っている。「吉兵衛が浜松屋茂左衛門の下谷御成街道の、家質に入っていて流れた間口十間... 捕物江戸
市井人情 蟋蟀小三郎、再登場 佐藤雅美(さとうまさよし)さんの最新文庫『疑惑 半次捕物控』を読み始める。岡っ引きの材木町の半次が活躍する捕物小説。シリーズ前作『命みょうが』で登場した、元越前丸岡藩藩士(有馬家)の蟋蟀小三郎(こおろぎこさぶろう)こと、国見小三郎が再び登場... 市井人情捕物江戸
捕物 鎌倉河岸の若者群像 佐伯泰英さんの「鎌倉河岸捕物控」シリーズの第9弾『道場破り』を読み始めた。江戸城御曲輪内と堀を挟んで向かい側の鎌倉河岸の老舗の酒問屋豊島屋に集う若者たち(政次、亮吉、彦四郎、しほ)の青春を描く連作形式の捕物時代小説。豊島屋は、「山なれば富士... 2020.01.15 捕物江戸青春
捕物 道中ものと女難剣難 平岩弓枝さんの『はやぶさ新八御用旅 二 中仙道六十九次』を読み終えた。主人公の南町奉行所内与力の隼新八郎は、絵に描いたような美丈夫(好い男)のせいか、とにかくもてる。本編の「御用帳」シリーズでは、妻の郁江、お奉行付きの女中お鯉、湯島の踊りの... 2020.05.09 捕物江戸街道・旅