2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

捕物

捕物

「闇を斬る」シリーズの同心・桜井琢馬

荒崎一海さんの『おようの恋』を読んだ。「定町廻り捕物帖」とサブタイトルが付けられたこの作品は、荒崎さんの代表作「闇を斬る」シリーズでは傍役ながら主人公の鷹森真九郎を助ける重要な役回りの北町奉行所定町廻り同心・桜井琢馬を主人公とする物語である...
妖・ホラー

根岸肥前守を主人公とした新シリーズ

根岸肥前守鎮衛は、平岩弓枝さんの『はやぶさ新八御用帳』や宮部みゆきさんの『霊験お初捕物控』に登場するところから、時代小説ファンにはおなじみの町奉行。大岡越前守や遠山金四郎に次ぐ著名な町奉行といったところか。はやぶさ新八御用帳(一) 大奥の恋...
捕物

時代小説に珍しい人質立てこもり劇

千野隆司さんの『雪しぐれ』を読んだ。南町奉行所定町廻り同心の早瀬惣十郎が活躍する捕物小説シリーズ「南町同心早瀬惣十郎捕物控」の第4弾である。このシリーズは、捕物小説好きをうならせるような趣向を毎回凝らしてくれる。雪しぐれ―南町同心早瀬惣十郎...
市井人情

ジーンと心が温かくなる珠玉の時代小説

安住洋子(あずみようこ)さんの『しずり雪』を読んだ。切なくて、それでいて後に心温まる余韻を残す時代小説に出合い、今、とてもいい気分である。しずり雪 (小学館文庫)作者: 安住洋子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/01/06メディ...
市井人情

「公事宿事件書留帳」に新キャラクター

澤田ふじ子さんの『無頼の絵師』を読んだ。京の公事宿「鯉屋」に居候する田村菊太郎が難事件を人情味あふれる裁きで解決する「公事宿事件書留帳」シリーズの第十一集である。無頼の絵師―公事宿事件書留帳〈11〉 (幻冬舎文庫)作者: 澤田ふじ子出版社/...