2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

捕物

市井人情

新人時代小説、伊達虔さんに注目

伊達虔(だてけん)さんの『鳥刺同心 晩秋の稲妻』を読む。蓬田やすひろさんの表紙の装画に惹かれて手に取る。鳥刺同心―晩秋の稲妻 (学研M文庫)作者: 伊達虔出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2007/09/11メディア: 文庫この商品を...
市井人情

船宿を舞台にした傑作捕物小説

樋口有介さんの『船宿たき川捕物暦』を読む。樋口さんの他の作品は未読だが、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞、以後、青春ミステリーおよび純文学的な青春小説などで活躍されている作家。時代小説ファンとしては、現代ミステリ...
捕物

粋で凝った職人技が光る、「宝引の辰捕者帳」

泡坂妻夫さんの『鳥居の赤兵衛』を読む。北町奉行所同心・能坂要のもとで働く腕利きの岡っ引き、神田千両町の宝引の辰親分が活躍する捕物シリーズ「宝引の辰捕者帳」の第5弾である。表題作のほかに、「優曇華の銭」「黒田狐」「雪見船」「駒込の馬」「毒にも...
捕物

ますます面白くなる「あくじゃれ瓢六」シリーズ

諸田玲子さんの『こんちき』を読む。『あくじゃれ瓢六捕物帖』に続く、色男の小悪党、瓢六が活躍する痛快時代小説シリーズの第2弾である。シリーズの第2作目というのは、とても重要な位置にあると思う。シリーズ化が成功するかどうかの決め手になっているの...
作家

「鍵屋お仙見立て絵解き」の山内美樹子さんのブログ

『十六夜華泥棒 鍵屋お仙見立絵解き』の著者の山内美樹子さんが、「写真俳句ブログ」(森村誠一さんの監修)でブログをスタートされた。山内さんの近況がよくわかり、江ノ電界隈の写真がとてもきれいで気に入った。「『鍵屋お仙見立て絵解き』の2作目」とい...