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小松左京賞作家の捕物帳

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年末に伊藤致雄(いとうむねお)さんの『吉宗の偽書 兵庫と伊織の捕物帖』を読んだ。作者の伊藤さんは、1942年宮城県生まれで、2005年に『神の血脈』で第6回小松左京賞を受賞された気鋭の作家である。『神の血脈』は幕末を舞台にした壮大なスケールの伝奇小説とのこと。文庫化されたら、ぜひ読みたいところ。

神の血脈

神の血脈

鎌倉繚乱―神の血脈

鎌倉繚乱―神の血脈

小松左京賞

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さて、『吉宗の偽書』の舞台は享保八年(1723)の夏。高輪の茶店でスリを捕まえようとした客が大事な荷物を奪い取られるところから物語が始まる…。目付・天童兵庫は将軍徳川吉宗の密命を受けた。紀州家の当主の相次ぐ死は、吉宗の陰謀であるという証拠の留書を尾張家徳川吉通が握ったのだという。留書は果たして本物なのか、偽書なのか。一方、南町奉行所定町廻り同心の本山伊織は、辻斬りの知らせを受けて探索に乗り出した。かつて同じ道場(小野派一刀流の二宮道場)で「龍虎」と称された兵庫と伊織は、お互いの探索をする中で陰謀の奥にあるものの存在に気づく。

伝奇色があって、スケールが大きな捕物小説に仕上がっていて、おすすめの一冊。安藤優一郎さんの『江戸のエリート経済官僚 大岡越前の構造改革』を読んだり、テレビ東京の新春ワイド時代劇「徳川風雲録」が放映されたりで、吉宗の時代に注目していただけに、いろいろと面白かった。

徳川風雲録

『 徳川風雲録 』: テレビ東京
『 徳川風雲録 』オフィシャルサイト。八代将軍・徳川吉宗の立身出世物語を、壮大なスケールで描きます。 2008年1月2日(水)午後2時00分〜夜11時55分 一挙10時間放送。出演:中村雅俊、内田朝陽、石黒賢、桜井幸子、酒井美紀、松方弘樹、...