武家

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狩野派の贋作と江戸のマネーロンダリング騒動を追う

千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 贋作の謀』(双葉文庫)を入手しました。本書は、下総国高岡藩の世子(藩主の後継)・井上正紀を主人公にした文庫書き下ろし小説シリーズの第9弾です。正紀は、尾張藩の附家老をつとめる、美濃今尾藩...
武家

家斉の三つの遺命を帯び、御庭番村垣範正が奔る

誉田龍一さんの文庫書き下ろし時代小説、『最後の大疾走 御庭番闇日記(三)』(双葉文庫)を入手しました。本書は、御庭番の家に生まれながらも、箱館奉行や外国奉行、神奈川奉行を歴任して、遣米使節団の副使としてアメリカに渡たるなどの活躍をした幕臣、...
幕末維新

大奥最後の日に、五人の女中は何ゆえ江戸城に残ったのか?

朝井まかてさんの長編時代小説、『残り者』(双葉文庫)を入手しました。本書は、慶応四年(1868)四月十日、徳川家の「江戸城明渡し」の日の大奥を描いた、幕末時代小説です。時は幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来を恐れ、女中た...
武家

女流書家の周りで起こる事件の数々。江戸「書道」小説、登場

梶よう子さんの時代小説、『墨の香(すみのか)』(幻冬舎時代小説文庫)を入手しました。本書のヒロインの岡島雪江は、千三百石の旗本の二十六になる娘。ひと月前に婚家を出て実家に戻り、書の道を学ぼうという若い娘たちに筆法指南を始めます。岡島家の先祖...
武家

南国・園瀬で清々しく生きる、道場主の家族の物語

野口卓(のぐちたく)さんの文庫書き下ろし時代小説、『家族 新・軍鶏侍(しん・しゃもざむらい)』(祥伝社文庫)を紹介します。南国の園瀬を舞台に、剣術道場を営む傍ら、闘鶏用の軍鶏を飼育する岩倉源太夫とその家族や弟子たちを描く、書き下ろし時代小説...