2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

武家

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幕末の能吏・村垣範正の若き日の活躍を描く、シリーズ第2弾

誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『漆黒に駆ける 御庭番闇日記(二)』(双葉文庫)を入手しました。本書は、『暁に奔る』に続く「御庭番闇日記」シリーズの第2弾です。主人公は、万延元年(1860)に、幕府の遣米使節の副使...
武家

家来が人質に! 老中と対決する「一万石」

千野隆司(ちのたかし)さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 囲米の罠(かこいまいのわな)』(双葉文庫)を入手しました。下総高岡藩1万石の井上家の世子となった、正紀の奮闘を描く、人気シリーズの第八弾です。前作『定信の触』に続いて、江戸...
剣豪

「雪の殿様」土井利位は、天下御免の剣客大名だった!?

誉田龍一(ほんだりゅういち)さんの文庫書き下ろし時代小説、『天下御免の剣客大名 巨城奪還』(コスミック・時代文庫)を入手しました。土井利位は、天保年間に老中を務めた政治家としての顔のほかに、日本で初めて雪の結晶を顕微鏡で観察したことでも知ら...
市井人情

脱藩さむらいはつらいよ。生国の海、故郷の妻への思い

金子成人(かねこなりと)さんの文庫書き下ろし時代小説、『脱藩さむらい 蜜柑の櫛』(小学館文庫)を入手しました。藩命により義弟・兵藤数馬を討った香坂又十郎は、故郷の妻から離れて、脱藩さむらいとして、江戸の裏長屋で孤独な闘いの日々を送ります。本...
武家

館林藩を舞台に下級藩士の成長と人の絆を描く、青春時代小説

安住洋子(あずみようこ)さんの長編時代小説、『遥かなる城沼(じょうぬま)』(小学館文庫)を入手しました。本書は、上野国館林藩を舞台に、下級武士の家の生まれた、長男惣一郎ら、村瀬家の三兄妹の成長を描いた青春時代小説です。主人公の惣一郎が優秀な...