2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

武家

ミステリー

元禄バブルをもたらした、勘定奉行荻原重秀の死の謎を描く

諸田玲子さんによる長編時代小説、『闇の峠』(新潮文庫)を入手しました。本書は、元禄期から勘定奉行として貨幣改鋳に携わり、五代将軍綱吉や側用人柳沢吉保に重用された、辣腕の勘定奉行荻原近江守重秀の死の謎を描いた時代ミステリーです。享保19年夏、...
武家

『本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人』をUP

藤木桂(ふじきかつら)さんの文庫書き下ろし時代小説、『本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人』(二見時代小説文庫刊)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。権力におもねることなく、自らを律し正義を貫く十人の侍たち。「柳之間誓詞」心得を胸に、大目付...
ブックガイド

『おれは一万石 一揆の声』をUP

千野隆司さんの文庫書き下ろし時代小説、『おれは一万石 一揆の声』(双葉文庫刊)を、「時代小説SHOW」で紹介しました。『おれは一万石』『塩の道』『紫の夢』『麦の滴』『無節の欅』に続く、「おれは一万石」シリーズの第6作。米の不作、凶作が伝えら...
武家

権力に媚びず、正義を貫く「武家の鑑」目付の活躍を描く

藤木桂(ふじきかつら)さんの文庫書き下ろし時代小説、『本丸 目付部屋 権威に媚びぬ十人』(二見時代小説文庫)を入手しました。「風の市兵衛」シリーズをはじめ、幕府の「目付」は時代小説に登場することは珍しくありません。しかし、定員十名の幕府の目...
武家

最下級の農民“名子”から武士への出世を目指す男を描く

青山文平さんの長篇時代小説、『励み場(はげみば)』(ハルキ文庫)を入手しました。本書は、『つまをめとらば』で第154回直木賞(平成27年/2015年下期)を受賞した著者の、受賞後第1作の文庫版です。“名子(なご)”と呼ばれる、一般の農民より...