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今年の師走は、俳人其角の視点から描かれた忠臣蔵本

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其角忠臣蔵小杉健治さんの文庫書き下ろし時代小説、『其角忠臣蔵』(光文社時代小説文庫)を入手しました。

本書は、師の松尾芭蕉の死後、江戸で俳諧の中心人物となった、宝井其角(たからいきかく)こと、榎本其角を主人公とした、異色の忠臣蔵小説です。

其角と赤穂浪士の大高源吾こと、子葉との交友関係は、赤穂浪士の討ち入りを描いた小説で、吉良上野介の在宅日を特定するエピソードの一つとして描かれることがあります。

二人の間で交わされた「年の瀬や 水の流れと 人の身は」「あした待たるる その宝船」という句が有名です。

芭蕉亡き後、榎本其角は江戸で俳諧の第一人者であった。赤穂浅野家に仕える大高源吾が、絵師を紹介してほしいと其角を訪ねてきた。浅野内匠頭が、朝廷からの勅使を饗応する役を仰せつかったが、その金嵩を抑えるため、襖絵の費えを百両に押さえたいと言うのだ。其角の仲介で、源吾は、狩野玉燕に襖絵を仕上げてもらったのだが…。俳人其角が見た忠臣蔵を描く。
(「BOOK」データベースより)

其角に焦点を当てて赤穂浪士の討ち入りを描いた作品は少ないので、本書はとても興味深いです。

毎年、この時期(12月14日)が近づくと、「忠臣蔵小説」が無性に読みたくなります。
今年は、この『其角忠臣蔵』を読んでみたいと思います。

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『其角忠臣蔵』(小杉健治・光文社時代小説文庫)