捕物 講談社文庫のしおりと不定時法 講談社文庫の新刊『じぶくり伝兵衛』を読み始めた。逢坂剛さんの時代小説「重蔵始末」シリーズの第二弾。本を読み終えてしおりを探したら、いつもと違うものが入っていてちょっとうれしくなった。このしおりは薄いグリーンの厚手の紙で、幅が通常の倍あった。... 捕物江戸用語痛快
江戸 闇の請負人“裏人”が悪を斬る 花家圭太郎さんの『無用庵日乗 上野不忍無縁坂』を読了。池波正太郎さんの「藤枝梅安」シリーズを想起させる、裏社会の仕掛け人(本作品では裏人)の元締・治兵衛が主人公。池波作品では、「ツル」とか「仕掛け」とか「おつとめ」とか独自の言葉が使われ、雰... 2020.01.01 江戸痛快闇仕事
剣豪 日光社参と大納言家基 佐伯泰英さんの『居眠り磐音 江戸双紙 夏燕ノ道』を読み終えた。深川六間堀に住む浪人坂崎磐音を主人公としたシリーズは快調なペースで巻を積み上げて第十四弾になる。今回の読みどころは、十代将軍家治の日光社参をメインに描いたところ。日光社参は徳川家... 剣豪江戸痛快
市井人情 双葉文庫と時代小説 帯に南伸坊さんのおむすび顔のイラストが入ることでおなじみの双葉文庫。佐伯泰英さんの「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの最新刊『夏燕ノ道』を入手すべく、書店のコーナーを見ると、文庫書下ろしの時代小説のラインナップが充実しているのに気づいた。佐伯... 2019.12.08 市井人情江戸痛快闇仕事
伝奇 書院番同心と天保の改革 えとう乱星さんの『書院番殺法帖』を読み終えた。寝る前に少しずつ読んでいたこともあり、読了までに時間がかかった。書院番とは、江戸城白書院紅葉間に勤番していたことからその名がつけられ、大番組、新番組、小姓組、小十人組と並んで五番組と称される。書... 伝奇江戸痛快