2024年時代小説(単行本/文庫書き下ろし)ベスト10、発表!

幕末維新

人物

信義を貫き、幕末を誇り高くも愚直に駆け抜けた、松平容保

植松三十里(うえまつみどり)さんの文庫書き下ろし時代小説、『会津の義 幕末の藩主松平容保』(集英社文庫)を入手しました。本書は、幕末から明治維新の激動期を駆け抜けた、会津藩の最後の藩主松平容保(まつだいらかたもり)の半生を描いた歴史小説です...
医療

口中医から歯医者へ。抜歯しない治療を求めて桂助は旅立つ

和田はつ子さんの文庫書き下ろし時代小説、『口中医桂助事件帖 さくら坂の未来(さき)へ』(小学館文庫)を入手しました。本書は、江戸の歯医者さん、口中医の桂助が次々と襲ってくる難事件に立ち向かいながら、仲間たちと絆を深めていく、人気シリーズの第...
ミステリー

将来有望な、イケメン蘭学医の卵は、なぜ心中したのか

山口恵以子(やまぐちえいこ)さんの時代ミステリー小説、『風待心中(かぜまちしんじゅう)』(PHP文芸文庫)を入手しました。幕末真っ只中の安政五年(1858)、災害が続く江戸、深川を舞台にしたサスペンスに満ちた時代ミステリーです。作者の山口さ...
幕末維新

敗者・幕府側の隠密絵師の眼で描く幕末の真実とは

池寒魚(いけかんぎょ)さんの文庫書き下ろし時代小説、『赤心 隠密絵師事件帖』(集英社文庫)を入手しました。幕末に老中を務めた磐城平藩藩主の安藤対馬守に仕える津坂家の次男として生まれた、誠之進を主人公にした、幕末時代小説シリーズの第3弾です。...
幕末維新

落日の桑名藩を捨てるか、殉じるか。幕末に翻弄される兄弟

梶よう子さんによる長編時代小説、『連鶴(れんづる)』(祥伝社文庫)を入手しました。一枚の紙から折る繋がったままの千羽鶴〈連鶴〉。桑名藩に伝わるそれは家族の深い絆を意味していた。大政奉還に始まる動乱期を、親藩桑名藩士として生き抜く速見丈太郎は...