2023年時代小説SHOWベスト10、発表!

江戸

市井人情

妻が卒中で半身不随になっていまったら

曽田博久さんの『孤剣の絆 同行二人長屋物語』を読む。『千両帯』『万両剣』『十両首』と続く、曽田さんの「新三郎武狂帖」シリーズのファンだが、今回は新シリーズということで、期待感を持って読み始めた。 孤剣の絆―同行二人長屋物語 (時代小説文庫)...
女性

江戸の「おくりびと」-三昧聖を描く時代小説

日本映画の「おくりびと」が第81回米アカデミー賞外国語映画賞を受賞し、納棺師という職業が注目されている。高田郁(たかだかおる)さんの『出世花』は、寺の湯灌場で亡骸を湯で洗い清めて、棺(「早桶(はやおけ)や「座棺」(ざかん))に納めるという、...
剣豪

強すぎるがゆえの試練―『宣告 密命・雪中行』

佐伯泰英さんの『宣告 密命・雪中行』を読む。「密命」シリーズの第20巻目にあたる。 宣告 ―密命・雪中行(巻之二十) (祥伝社文庫 さ 6-44) 作者: 佐伯泰英 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2008/12/11 メディア: 文...
武家

天保の改革の暗部を探る、女狂言師の活躍を描く

杉本章子さんの『お狂言師歌吉うきよ暦』を読んだ。お狂言師とは、大名家の奥向きへあがって狂言を披露する者のこと。 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫) 作者: 杉本章子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/12/12 メディア: ...
ドラマ

蘭学者緒方洪庵が主人公の捕物小説がNHK土曜時代劇に

築山桂(つきやまけい)さんの『緒方洪庵 浪華の事件帳 禁書売り』を読んだ。江戸時代の大坂を舞台にした時代小説で注目される築山さんの初期の作品である。2001年4月に島影社から単行本で刊行され、長年探し求めていた作品が、双葉社から文庫化された...